とべ動物園の白くまピースは、
過去、強いストレスの後に、
てんかんを発症した。
かつては、広々とした岩場も水場もある、
開放的な空間で飼育されていたこともあった。
ところが、プールの中で遊んでいる最中に
発作を起こして、落命しかけた。
ピース育ての親、高市飼育員が気づき、
大事には至らなかったが、
虫の知らせがした、という。
24時間モニターする必要と死角を無くすため、
今は、こじんまりとした空間の小さなプールで
彼女は生かされ、生きている。
症状に合わせて細やかな量の
抗てんかん薬を投与するために、
定期的に採血されているが、
高市さんが、「ピース」と声をかけると、
鉄柵越しに自ら手を差し出し、
獣医師の採血に、何度も何度も身を委ね応じる。
(熟練した獣医師でも、
一度で採血できることは、そうないらしい。)
先週の木曜日、私も健診で採血されたが、
ピースは偉い。
ピースの様子は、とべ動物園のサイトで
『今日のピース』で観ることができるが、
毎日の更新ではない。
2分の映像が流れた後、
次の更新予定日が表示されていたが、
この頃その告知がないので、
今日かな~明日かな~そろそろかな~と気になる。
動物園の動物たちは、
いわば人間の都合で自然界から連れてこられたり、
あるいは動物園内で繁殖させられて、
一生をその檻の中で終えていく。
そんな動物園の在り方について考えていたとき、
白くまピースと高市飼育員の存在を知った。
11月3日、今日のピースは、
ぷかぷか無心に遊んでいる。
日本の動物園は、
140年の歴史を持ち、
動物園大国ともいわれているが、
転換期を迎えているという。
今私は、動物園の存在の是非から離れて、
ずっと、彼女のいのちの行方を見守っていこうと
思うようになった。
動物への関心と理解の層を深めてくれた、
ピースの存在に、高市飼育員に感謝している。
またね![]()
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