想起する その子どもの視界は、 空と海だけを捉えている。 冬の日本海― ある日、 水平線に、 僅かな弧を感じとったときのこと― 安堵に似た感覚を覚えたのは、 なぜだったのだろう・・・ このごろ、しきりに あの頃の自分に呼びかけられて、 想起している。