私もまた、寝付けぬ夜を過ごしている。

 

 

今日、

 

いや、もう日付が変わって昨日のことだった。

 

 

私を雇用する人物の心を、

 

立場や年齢など、

 

様々な条件を超えて、

 

察してしまった。

 

 

棘棘しい言動の背景にある、

 

砂漠のような心―

 

 

 

闇が昏ければ 昏いほど、

 

深ければ 深いほど、

 

彼女に出会ったことの意味が、

 

ひしひしと胸に、切なく迫ってくる。

 

 

 

こんな長い夜―

 

夜明けの兆しが

 

どんなにか

 

待ち遠しいことか・・・

 

 

 

未明

 

霊気にみちた闇の中で

 

蓮の露は宿る

 

 

泥水の中から茎をのばし

 

上昇する太陽に曳かれて

 

 

芽吹く

 

 

蕾が裂け

 

ひそやかに咲く

 

まごころの花

 

 

 

私は、変わりたい。

 

切なさが、

 

やがて愛念になるように。

 

 

 

新月満月