昨日、着物の着付けを習いに行った。

 

 

バスに乗って30分、

 

先生の小学生来の友人のお宅に向かう。

 

 

ご友人は、老齢による膝の悪化で

 

外出に制限があるため、自宅を開放して、

 

着付けを習いたい人を受け入れて下さっている。

 

 

部屋に通されると、

 

長年通ってきているという、お二方に紹介される。

 

 

初回の私は、長襦袢の半襟の付け方を習う。

 

 

縫い仕事が終わったあとに、

 

損なわれた半身を補正するため手作りした、

 

ガーゼで内張りした肌襦袢をみせたら、

 

「今日は、補正までしましょうね」、と着用を促される。

 

 

「これは、綿花の加減がしやすくて、いい工夫ですね」と言いながら、

 

先生が、左右が自然に均等になるよう、

 

大判のコットンをちぎっては、

 

ガーゼと肌襦袢の間にそっと重ねてゆく。

 

 

 

私は姿勢を正して前を向き、先生に身を委ねる。

 

視線の先には、障子があって午後4時の柔らかな光―

 

 

思えば、

 

9年前の今日、

 

手術日を翌日に控えて入院したのだった。

 

病室の窓から、日暮れを飽きずに眺めていた・・・

 

 

『この世界には、

 

人間が抱える様々な痛みを全体として

 

必ず癒し得る力が働いているのです』 白い本 P465

 

 

今なら、この言葉に、

 

そっと頷くことができる気がした。

 

 

 

あのときは、祈って下さって、

 

本当に、ありがとうございました。

 

今の私があるのも、あなたのおかげ。

 

 

いつも、つねに 感謝を込めて―

 

 

新月満月