母がやさしい




建前の強い人だったが、


3年前、


老境も深まりつつあった頃、心臓を患った。




手術を拒み、薬を飲みながら一人暮らしを続けている。



病を得て、人生を深く振り返ることに誘われ、自分の生の責任について


自ずから考えるようになった、らしい。




人生の理不尽に対しては 怒りで立ち向かい、


最終的には投げやりな態度で


周囲にニヒリズムを蔓延させていた人が


今では、すっかり柔和になった。


「変わっていく自分が楽しみ」-最近、私を驚かせた母の言葉だ。




おかげで、故郷の心象風景の明度は上がって


私の心を暖めてくれる。




また、明日ね新月満月