FIFA女子ワールドカップチャンピオンが、来年開催されるパリ五輪の欧州予選に参加できない危機に直面して言いましたが、強制的に参加させられる事態になったようです。何はともあれ、パリ五輪の場でなでしこジャパンと再戦する可能性に期待しています。

 

 

 先日行われたFIFA女子ワールドカップ優勝したスペイン女子代表でしたが、メダル授与のセレモニーでルイス・ルビアレス会長がFWジェニファー・エルモソの唇に彼女の同意なくキスをしたという批判を受けて、会長を辞任。さらに批判を受けたルビアレス会長が辞任を否定するスピーチを行った際に、ビルダ監督が拍手を送っていた行動が批判されたこともあり、RFEF(スペインサッカー連盟)はビルダ監督の解任しました。

 

 二人の辞任並びに解任で、代表選手たちの怒りは収まるかと思いましたが、さらに代表選手たちはRFEFの構造改革が行われるまでは代表活動には参加できないと合同声明を発表。15日にメンバー発表を控えていた中、直前でも39名が改めて声明を発表してメンバー発表が延期になってしまいました。それでも、18日に発表されたメンバーを見てみると、そのうちの20名が含まれていました。

 

 このRFEFと代表選手との間の一連の騒動も、ゴールが見えてきたような記事があります。

 

 正当な理由なく代表チームの招集に応じなければ、罰金やライセンス剥奪の可能性があるため、18日に改めて発表された23名は、一旦は合流。ただ、長時間の話し合いが19日に行われた結果、21名が引き続きチームに残り、2名が活動から離脱することとなりました。

 

この会談には選手、労働組合のFUTPRO、RFEFのメンバー、コーチングスタッフ、高等スポーツ評議会(CSD)会長が出席。話し合いは7時間にも及び、選手側は、今回の件で活動に集中できる精神状態ではないことを理由に、制裁なしで招集を拒めるよう交渉。加えて、会長の辞職後も内部に変わりはないと、ルビアレス事件後の行動を理由に連盟の一部職員の辞職を求めていた。

会談で合意された3つのポイントは、RFEF、CSD、選手の三者による混合委員会の設立、連盟の人事異動、スポーツ法の整備だ。

CSDのビクトル・フランコス会長は、「我々はRFEFとCSDが署名する一連の合意に達しました。連盟、CSD、選手の三者による混合委員会の設立と協力して、ジェンダー政策、平等賃金、社会進出に関するすべてのスポーツ法の発展に関係する協定を監視する予定だ。女性スポーツのインフラを改善する。選手たちはまた、根本的な変化を起こす必要性があると、我々に伝えてくれた。これらの変更はすぐに反映されると思われる。RFEFから伝えられることになるだろう」と、長い交渉を終えて述べた。

 

 

 決着がついたのか不安はありますが、ようやく騒動が落ち着きそうなスペイン。22日にアウェイでスウェーデンと対戦し、26日にホームでスイス女子代表と対戦を予定している。

 

 スペイン代表が、サッカーに安心して専念できる環境が整備され、世界にサッカーの面白さを見せてくれる姿を素直に見たいと思っています。パリ五輪で、トーナメント戦でなでしこジャパンと再戦することになったら最高です。それが決勝だったら・・・。