10月20日(土)、味の素フィールド西が丘において、なでしこリーグ最高峰の戦い、日テレ・ベレーザ対アイナック神戸レオネッサ戦が行われました。ベレーザのポスターのキャッチコピー「ほぼ代表」による、激しい試合となりました。

 

90分間、お互いが足を止めることなく、激しく鉾と盾を交えました。結果は、0-0の引き分けでした。ネット配信で御覧になった方も多いと思いますが、西が丘サッカー場は、ほぼ緑で埋め尽くされました。

 

籾木結花を集客プロデューサーに任命し「5000人満員プロジェクト」を実施。普段、客足が伸びないベレーザが、果たしてどこまで客を集めることが出来るのだろうと懐疑的に見ていました。

 

とは言え、籾木が一生懸命Twitterでtweetしているのを傍観しているのもできず、彼女のtweetをretweetさせてもらいました。

 

試合開始日が近づくに連れ、チケット販売数は伸び、前日は、ついに4639人という数字になっていました。そして今日、集客人数は4663人と発表されました。ベレーザの試合で、これほどの観客が入った光景を見るのは初めてでした。

 

 

実力から言えば、かつて常勝軍団だったプロ野球巨人軍のように、実力に人気がついてきて当たり前でした。が、なぜかベレーザは実力に人気がついてきませんでした。

 

こうした状況に、籾木が次のような疑問を抱き今回の企画が実行されたようです。

 

■選手である私が5000人満員プロジェクトに携わる理由(籾木結花)

 

‐前略 

 

実際、そのことにどのくらい減ったのか気になったため、卒業論文をきっかけに調べてみると、2012年の1試合当たりの平均観客動員数は4,250名だったのに対し、2017年は平均すると1,029名。

Jリーグで一番観客動員数が多い浦和レッズと日テレ・ベレーザを比較すると、その数字がいかに少ないかということが分かると思います。

 

しかし、こういう状況の中でクラブやリーグからなでしこリーグを盛り上げるために、何かを変えていこうという動きもあまり感じられません。そんな状況の中で「なでしこの盛り上がりを取り戻すために、変えるのは私しかいない!」と思うようになりました(勝手に)。

 

と言いながらも中々動き出すことが出来なかったのですが、今回大学の卒論をきっかけに、実際にプロジェクトとして動き出させてもらうことになったのです!

 

―後略

 

籾木を中心に、ベレーザの選手たちがSNS等を使って、真剣に集客に力をいれたことが功を奏したといってよいと思います。

 

来場者には、ベレーザよりミドリのTシャツ、マフラータオル、ビニールのスティックバルーン、マッチデープログラムが無料配布されました。これだけでも、ラッキーと思った方は多かったのではないでしょうか。

 

 

 

そして何よりのプレゼントは、なでしこリーグ最高峰の試合を展開してくれたことでしょう。0-0という引き分けでしたが、常にボールが動いていて、目が離せない試合でした。ベレーザのパスサッカーに対して、こちらも足を止めないI神戸が一瞬のスキを狙ってボールを奪い、ベレーザのゴールに迫る。

 

I神戸の攻撃の中心にいたのは、岩渕真奈でした。近づくものは全て切るといった、切れ味鋭い動きで、相手DFを翻弄。数度にわたる有吉とのマッチアップは見ごたえがありました。90分間、攻守に活躍。引き分けですのMVPはありませんが、間違いなく今日一番のプレーヤーだったと思います。

 

「5000人満員プロジェクト」、ほぼ成功と言っていいと思います。これを一過性のものとせず、引き続き集客数を増やすために、普段の努力を続けて欲しいと思います。