もし、ノジマステラ神奈川相模原が皇后杯準々決勝で敗退していたら、僕は尾山沙希選手を知らなかったでしょう。幸いなことに、早稲田大を下して準決勝に進出したおかげで、尾山選手を知ることが出来ました。でも、彼女の試合を見ることが出来たのはたった2試合でした。

 

準決勝、決勝と、ノジマステラ神奈川相模原の象徴として最後まで走り続けた勇姿は、多くの女子サッカーファンの心に留まったように思います。SNSを通して、彼女の姿に感動を覚えたコメントをいくつか見かけました。

 

チーム創設以来、6年間、チームの先頭を走ってきたにもかかわらず、どうしてもノジマの顔を田中陽子選手に見てしまう人は多かったと思います。そういう自分もそうでした。

 

 

今年、7月15日、初めてギオンスに試合を見に行きました。ノジマ対ジェフLの試合でしたが、目線は常に田中選手や、高木選手にいっていました。

 

創部6年目で、1部に昇格し、皇后杯準優勝という結果をもたらしたのは、多くの証言から尾山キャプテンの功績は大だろうと思います。

 

思うに、チームの柱となる選手は、チームで一番うまい選手ではなく、信頼される選手、だれよりも最後まで手を抜かず走り続けることが出来る選手ではないでしょうか。チームにそういう選手がいること、それがチームの支えであり、チームが厳しい時も踏みとどまることが出来る要因だろうと思います。

 

皇后杯準決勝のテレビ観戦時に、アナウンサーが頻りにジェフLの深澤選手を取り上げていましたが、尾山選手も深澤選手に負けず走り続けていました。レジェンド同士の対決という見方も成立するかのように、僕は二人の姿を追い続けました。

 

チームに、全選手の鑑となる選手がいるチームの選手たちは本当に幸せですね。

 

尾山選手のTwitterから

 

応援ありがとうございました。 最高の仲間と最高の舞台で最高の結果を残せたら良かったのですが、そんなに上手くはいくはずないですね。負けちゃったけどステラらしさ=自分らしさは出せたんじゃないかな。ひたむきに。全力で。ほんとにほんとに幸せです。これからもステラの応援よろしくお願いします。

 

そして私は報道されている通り、引退後は母と同じ職業である看護師を目指して努力していきます。 夢は言った方が叶うとは思ってたけどこんなに大々的に言うつもりはなかったです。でもチームの結果とともに大々的になってしまったのでもぅ宣言します! サッカーができる看護師目指します。笑

 

写真は、7月15日の対ジェフLより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菅野将晃 監督(ノジマステラ神奈川相模)
ベレーザは本当に優勝にふさわしいチームでした。おめでとうと言いたいです。ノジマは後半のような戦いのイメージを持って入りたかったのですが、守備も攻撃も相手をリスペクトしすぎたかなと思います。我々は力のないチームですが、後半のようないい戦いができたのも事実なので、来季の糧となる試合でした。相手の方が一枚も二枚も上でしたが、毎年一つずつ階段を上っていると思います。今季で退団する選手には「ありがとう」の言葉しかありません。2012年の創設時、何もないチームに加わってくれた選手も含め、今季の40人の選手がここまで押し上げてくれたと思います。