なでしこリーグ2連覇と好調の日テレ・ベレーザ、今季も第10節を終えて、プロ集団INAC神戸レオネッサを抑えて首位をキープしています。その強さの秘密はどこにあるのでしょうか。スポーツジャーナリストの松原渓さんが、その秘密について4回に渡ってYahoo!!ニュースに寄稿しています。

 

松原さんによれば、日テレ・ベレーザの強さの秘密は育成年代であるメニーナにあると言います。現在、トップチームの登録メンバー21名の内、メニーナ出身者は15名いると言います。さらに、リーグ戦では、毎試合スタメンは、11人中、8名以上がメニーナ出身だと言います。

 

メニーナは、高校生を対象とした日テレ・ベレーザの育成年代です。トップチームに、これだけメニーナ出身の選手がいれば、選手同士の連携、戦術理解は、圧倒的に有利ではないでしょうか。そこへ、MF坂口夢穂、MF上辻佑実、、DF有吉佐織、GK山下杏也加の4人の外部出身者が加わっています。

 

INAC神戸レオネッサが、プロ集団としてリーグ3連覇を達成した2011年~13年は、その主力に澤穂希、大野忍(11,12年)、近賀ゆかり(11,12年)、南山千明等、元日テレ・ベレーザのメンバーがいました。

 

まさに、日テレ・ベレーザの強さは、松原さんの言う通り、メニーナの存在抜きでは語れませんね。しかし、その下の年代ではどうか。中学生年代になると、やや違った風景が見えてきます。

 

7月22日(土)~29日(土)にかけて、第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会が開催されます。各地域予選を勝ち抜いた32チームが参加し、ノックアウト方式にて優勝チームを決定します。

 

過去の優勝チームを見てみると、第10回大会から選抜チームから単独チームによる出場となりましたが、浦和レッズJr.YLが2008年から12年にかけて5連覇を達成し最多優勝記録を持っています。日テレ・セリアスは、2104年の1回のみの優勝です。これは、2012年3月から、中学生を対象にした新たな下部組織、日テレ・セリアスが創設されたことと関係していると思います。

 

それにしても、U-15年代から高校生年代へと移行すると、圧倒的にメニーナの存在が大きくなるのは何故なのでしょうか。メニーナの監督、寺谷真弓さんの指導力でしょうか。

 

JOCジュニアオリンピックカップ「第20回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会」が、2017/1/3(火)~2017/1/7(土)に行われましたが、優勝はセレッソ大阪堺ガールズが2連覇しました。しかし、日テレ・メニーナは、第14回大会(2010年)~18回大会(2014年)まで、5連覇しています。

 

植木 理子(うえき りこ)MF No19
1999年7月30日生まれ

 

 

 

 

 

各クラブが、日テレ・ベレーザを追い抜くためには、育成年代が大きなカギを握っているのは間違いないでしょう。