25日、テレビ朝日で放送されたAFC女子アジア杯「日本×オーストラリア」(午後10:11~0:15)戦の視聴率が、20・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率を記録したそうです。これは、銀メダルを獲得した2012年のロンドン五輪以降、女子サッカー中継としては最高の数字だったそうです。女子の試合も男子並みに視聴率を稼げるようになったことが嬉しいですね。テレビコンテンツとして、放映権を高く売れれば、女子サッカーを取り巻く環境も少しずつ良くなることと思います。

 女子アジア杯の優勝は、今週末から再開するなでしこリーグにとっても、追い風になったことと思います。観客動員数が伸び悩んでいた中、U-17女子代表の優勝に続き、世間に対して大きな宣伝効果があったと思います。週末のなでしこリーグの各地の観客動員数に注目です。

 今回の優勝は、今までと違って、多くの若手が招集されました。若手選手の中には、自分自身、初めてその存在を知った選手も多くいます。これまで、マンネリ化していた代表選手に、新たな代表が加わることで、リーグ戦の観客動員に繋がることと思います。

 吉良選手のアグレッシブなゴールシーンが見たいです。
 猶本選手の華麗なボールさばきが見たいですね。
 乗松選手、まだ18歳ですね。見事な活躍でした。
 高畑選手、こんな選手もいたんだね。
 後藤選手、追加招集なのに決勝戦に出場。Belleを苦しめた、持ち前のゴールキープ力を見せてもらいました。
 浦和レッドダイヤモンズレディースから5人も代表選出されました。リーグ首位を走る若手主体のチーム力がさらにアップすることでしょう。脅威です。

 調子を落としている日テレ・ベレーザも、イワシの活躍で必ず上位に上がってくるでしょう。有吉、坂口選手もいますからね。

 今大会、イワシとともに守備の要をつとめたベガルタ仙台レディースの川村優理選手。本来のポジションではありませんでしたが、大活躍でした。今度は、本職のボランチでの活躍を見てみたいです。

 杉田選手のヨルダン戦での豪快なシュートも、また見たいですね。伊賀フットボールクラブくノ一からただ一人招集された155センチの小柄な選手ですが、印象に残りました。

 菅澤選手は、残念ながらゴールは決められませんでしたが、ストライカーとしての片りんは見せてくれましたね。ますます、好きになりました。ギミちゃんとのツートップも見たいです。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースからは、GK山根選手も出場しました。未知なる可能性を秘めた逸材です。カナダワールド杯では、レギュラーを奪い取るかもしれませんね。187センチの上背は、魅力たっぷりです。そして、そのキック力も。

 上尾野辺選手の豪快なシュートも見たかったですが、小原選手、その存在を初めて知りました。大会では、サイドバックをつとめましたが、近賀選手なみ前線への球出し、楽しませてもらいました。今後の注目選手です。

 高瀬選手の献身的なハードワークも心を打ちました。本来は、FWとしてゴールを期待されていたわけですが、次回に期待したいです。チームに帰れば、京川、田中陽子といった逸材もいます。彼女たちも、代表入りを諦めたわけではないでしょう。INAC神戸レオネッサの巻き返しも必ずあるでしょう。

 AFC女子アジア杯は終わりましたが、テレビ中継をとおして、お茶の間のみなさんに、大きなインパクトをもたらしたと思います。選手の皆さん、是非、この機会に会場に足を運ぶファンの前で、リピーターを増やすために、魅力あるプレーを見せて下さい。そして、リーグ戦でアピールして、韓国・仁川で9月に開催されるアジア競技大会に、また選出される活躍を見せてください。



最後に、今回の大会を終えての則さんの感想です。

-準決勝以降、GKに福元を起用した理由は。
 最終ラインに川村が入りバランスも変わったので、それをコントロールできる選手を起用した。(福元は)非常に良かったと思う。
 -主将の宮間について。
 プレーも伸び盛り。ここ数年で素晴らしいスタミナ、精神力がついた。そしてピッチ内外でチームをまとめている。彼女を中心にチームができつつあるのは間違いない。