いやー、本当に劇的な勝利でしたね。AFC女子アジア杯準決勝、対中国戦が今終わりました。90分で決着がつかず、延長戦へ突入。後半もアディショナルタイムに突入。アディショナルタイムは2分のはずが、時計の針は4分を経過。菅澤選手のシュートをGKが弾いてコーナーキックをとりましたが、蹴る前にタイムアップかと思いハラハラして見ていました。
 本当に、最後の最後、ほとんど時間がない中、最後のプレーでした。あやちゃんがコーナーキックを放つと、スピードにのったボールが、ゴールマウスを通過してフリーになっていたイワシへ。イワシの得意のヘッドが決まり、ゴール。そして、中国が同点に追いつこうとプレーを始めようとしたところで、試合終了の笛がなりました。イワシがピッチに祈るように座り込みました。顔を上げたとき、目には涙が溜まっていましたね。本当に、本当に厳しい戦いに勝利して、けっして諦めないというなでしこ魂を見せつけてくれました。

 しかし、まだ、クライマックスは先です。日曜日に行われる決勝戦に勝って、初めて感動の涙を流しましょう。

 さて、試合を振り返ってみると、やはり厳しい試合となりましたね。中国も、足元の技術が高く、パスサッカーもうまかったです。そして、7番の選手のスピードにのったドリブルがすごかったですね。3人がついているにも係わらず、完全に振り切られてしまいました。オーストラリア戦の先制点を彷彿させる、ドリブラーには、本当にびっくり。なでしこにはないスピードでした。

 先制点は、やはり、なでしこジャパンのレジェンド2人から生まれましたね。あのドイツワールド杯の決勝戦の延長ゴールを思わせる、コーナーキックからの澤選手のゴール。今回は、頭で決めて見せましたが、うまかったですね。蹴る方も、へディグでゴールを決める方も。二人のコンビが繰り広げるゴールシーンは、世界遺産ものです。

 日本が先制し、このまま逃げ切りかと思いましたが、ペナルティエリア内でのまさかのハンドをとられ、PKへ。ロンドンオリンピックの対フランス戦を思い出しました。しかし、柳の下にはどじょうが2匹もいませんでした。しっかりと、中国選手にPKを決められてしまい、まさかの同点。そして、90分で決まらず、15分ハーフの延長戦へ。中国選手は、完全に足が止まってしまいましたが、なでしこたちは、体力がありますね。試合後のインタビューでも、あやちゃんも、なほも、全然へいちゃらという感じでインタビューに答えていましたね。これも、なでしこジャパンの特徴の一つですね。

この試合で気になったところですが、宇津木選手の軽いプレーが気になりました。パスミスや、寄せられてボールを失うシーンもあり、それが、危機を招いてしまったシーンもありました。もう少し、集中してサッカーをして欲しいと思いました。

それから、もう一つ。福ちゃんのプレーですが、2、3ゴールからのキックにミスがありましたね。センターラインまでボールが届かず、相手選手にパスしたような形になったシーンが2度ほどありました。守備では、至近距離でシュートされましたが、3度もファイセーブしました。さすが、福ちゃんと思いました。それだけに、キックミスが失点には結びはつかなかったけど、気になりました。でも、見ていて安定感は、やはり抜群でした。決勝では、だれがGKとして出場するのか分かりませんね。山根選手の背の高さも捨てがたいですよね。

さあ、日曜日は、韓国が来るのかはたまたオーストラリアか。優勝にむけて頑張って欲しいですね。

「がんばりんちゃい 宮間あや」の横断幕を発見しましたが、持ち主はテレビに映りませんでしたね。それとも、映ったのかな?気が付きませんでした。