今日は快晴の下、浦和レッドダイヤモンズレディースの本拠地である浦和駒場スタジアムで、Belle対浦和レッドダイヤモンズレディースの試合が行われました。観客は約4300人と結構入りました。

 真夏のような日差しが照りつける中、ホームの大応援団の声援を受け、緑の芝生の中に赤井軍団がBelleを待ち受けていました。開幕5連勝の勢いに乗ったチームは、どこか自信満々のように見えました。

 昨年の9月、成績不振で監督が交代。新たに吉田靖監督を迎えた初戦の相手がBelleでした。そして、3-2でBelleに勝利。Belleは、まだ、アウェーで浦和に勝利したことがありません。そのため、Belleの選手たちは、今度こそなんとしても、浦和に勝つんだという覚悟が見えていました。

 会場で配られた浦和レッドダイヤモンズレディースの「Match Day News」に、吉田監督のこんな言葉が紹介されていました。

 「湯郷Belleは宮間あや選手という日本女子サッカーのトップの選手がいますし、力のある厳しい相手です。選手たちが90分間倒れるくらいまで戦わなければ勝利できないと考えています。」

 まさに、今日の試合は、吉田監督の発言どおりの試合となりました。

 13時ちょうどにキックオフ。試合開始こそ、両チームともバタバタしていてボールの取り合いとなりましたが、徐々に好調な浦和が押し気味に試合を進めていました。何度も、守備の背後を突こうとし、それをBelleのディフェンダーが必死でストップし、ゴールを死守しました。後半44分、前半は0-0で引き分けかと思ったときです。中央の猶本選手から右サイドの柴田選手にボールが渡りゴール前にクロスを入れられてしまいました。ゴール前で、両チームの何人かの選手との混戦の中、加藤選手にゴールに押し込まれてしまい、先に失点してしまいました。

 後半も、サイドから崩そうとする浦和。それに対して、一瞬のスキを見つけて反撃しようとするBelle。Belleはロングボールを多用しました。徐々に足が止まってきた浦和の隙を見つけて、反撃を試みるBelle。68分、ミキティが中央から左サイドのまなぴーに浮き球でパス。それを受けてまなぴーがドリブルでゴールに近づき左足を振りぬくと、見事に相手ゴールネットを揺らしました。後半の比較的早い段階でゴールを奪い同点としました。

 Belleの強さは、ここから更に加速します。70分過ぎ、Belleの怒涛の攻めにハーフラインとペナルティエリアの間で、浦和がファールを取られ、あやちゃんの直接キックとなりました。あやちゃんが蹴ると、キックしたボールが相手守備のハンドを誘い、再びペナルティエリアの直ぐ前で、FKのチャンスを得ました。このボールを蹴るのは、もちろんあやちゃん。ふわっと浮かしたシュートが、相手ディフェンダーの頭上を越えて、山なりの軌道を見せゴール左隅に吸い込まれました。

 更に、90分+1の時間帯に入り、葛間選手から右サイドの浅野選手に渡り、更に中央にゴロで折り返したところを、あやちゃんがダイレクトシュート。ボールは、ゴールの左隅に吸い込まれていきました。

 苦節何年になるのでしょう。Belleが初めてアウェーで浦和に勝利しました。まなぴー、あやちゃんが、見事にBelle魂をみせて快勝。先週に続いて、Belleサポは大喜びしました。

 なお、選手が引き揚げてくるとき、あやちゃんには浦和ファンからも拍手が送られていました。日本一のサッカー小僧のテクニカルな、そして豪快なシュートは、試合会場に足を運んだサッカーファンに、大きなプレゼントとなりました。ありがとう、まなぴー。ありがとうあやちゃん。めちゃ楽しかったサッカー観戦でした。

 出待ちでは、Belleの選手たちが、結構長い間ファンにサインをしてくれました。僕も、ちゃっかり、コンフィットシャツにあやちゃんのサインをいただきました。そして、有ちゃんとあっさーにプレゼントを渡して、本日の任務完了。いつものBelleサポさんたちと、浦和駅前で祝勝会をして帰宅しました。