朝日新聞のスポーツ欄に、「世代交代が進まないなでしこ」という記事が出ていました。確かに、世代交代は全然と言っていいほど進んでいませんね。でも、それに対して、ドイツワールド杯世代の選手が批判されるいわれはありませんよね。彼女たちは、まだ、世界と戦えるだけのレベルを維持しているのであって、批判の対象は若手選手でしょう。

 昨年のアルガベル杯の選手選考の時も、世代交代的なコラムがありましたが、ベテランからすれば、「超えられるものなら超えてみなさい」といったとこでしょうか。ベテラン選手たちの向上心は、いまだ冷めておりません。むしろ、燃えているのではないでしょうか。

 ドイツワールド杯で優勝し、ロンドンオリンピックで銀メダルをとっても、満足感などないということでしょう。まだ、なでしこは、世界No.1になったと思っていません。圧倒的な力で、アメリカやドイツを倒して、ワールド杯で勝利した時、初めて満足するのではないでしょうか。

 なでしこの象徴である澤選手は、いまだに現役を続けています。代表にも選出され、その役割を果たしています。澤選手だから代表に呼ばれているのではありません。その実力が認められて呼ばれているのです。世代交代をできるならしてほしいですが、彼女を超える選手が出てきませんし、彼女もその座を渡す気はないらしいです。

 若手は何をしているのか。代表入りを諦めてしまっているのか。諦めず努力しているのか。ヤングなでしこと世間の注目を浴びて以降、さしたる活躍が見られません。ぜひ、諦めずに、代表入りを目指してください。今の代表が一線を退いたとき、日本サッカーを背負っていく選手がいなかったら、あっという間に、日本に根差したなでしこの文化は消えてしまうでしょう。

 がんばれ、ヤングたち。ドイツワールド杯世代は、今だに向上心を失わず、海外へ雄飛しています。君たちは、24時間、サッカー人生を送っていますか。朝起きたとき、その日一番にやりたいことは何ですか。

ちょっと、熱く語ってしまいました。(笑)