今朝の朝日新聞朝刊のスポーツ欄に、皇后杯の決勝戦のことに関する記事が掲載されました。潮編集委員の書いたコラムです。

その声は低く、染み渡るようにハーフタイムの控え室に広がった。

「こんな試合で悔しくないの?このまま優勝しても何も残らない」

昨年末にあった女子日本一の座を争う皇后杯決勝。前半を1-0で折り返した新潟の上尾野辺めぐみがつなぐ言葉にチームメイトは静まり返る。
 怒鳴ったわけでも、誰かをやり込めるたわけでもない。普段、口下手な主将がこんな物言いをするのは初めてのことだ。
 能仲監督も言葉を挟めない静かでぴんとした空気。約15分のハーフタイムを挟んで、チームは生まれ変わった。

「引いて守だけで未来があるのか。このままではいずれひっくり返される。また縮こまったままプレーするの?私たちはもっとできるはず」

 後半、11人はボールを奪いに前へ足を運び、恐れずにパスをつないで攻めた。だからこそ逆転を許し、だからこそ延長後半に追いついた。そして、王者をPK戦まで追い詰めた。

 中高時代に過ごしたクラブの初蹴りに参加した4日、27歳の物静かな主将は、オフ明けの新潟の練習を楽しみにしていた。
 「決勝で手ごたえと自信を得たから」

 潮編集員は、このコラムをこう締めている。

 勝敗だけで語らない選手にはきっと未来があると信じたい。

 僕も、皇后杯の決勝戦は感動しました。特に、上尾野辺選手には、対ベル戦のときから感動を禁じえなかったです。新潟も応援したいチームの一つになりましたよ。


 


幼馴染が檜舞台に