病の歌(2)痛む胸 痛むからだに 死を想い一刻もはやく 無に還りたい願うのは 楽に死にたい それだけで神はそれすら 叶えてくれない三日月の 刃先で吾を 死至らせはやく月へと 迎えてほしい無慈悲なる 母の傲慢 みるにつけひとの弱さを 我が身にもみるあまやかな 微笑みのひと なりたくて観音想い 涙こぼれる