こんにちは
今年の心の潤いは音楽朗読劇でほぼ保たれていると言っても過言ではないですが(笑)
今回も藤沢文翁さんの音楽朗読劇を(配信で)観劇したので、書き残しておこうと思います。
音楽朗読劇「ALCHEMIST RENATUS ~Homunculus~」
(あらすじHPより抜粋)
17世紀・・・それは世界が錬金術に魅入られた時代。
禁忌によって生み落とされた許されざる子供たちがいた。
ホムンクルス・・・。
子供たちは肩を寄せ合い、人として生きようとし
ある者はその秘術を追い求め
またあるものは、神の名において彼らを抹殺しようとした。
命よ。蘇れ。
毎度のことですが後日自分が見返して楽しむ用の備忘録みたいなスタンスで書いているので、
ネタバレがあり(たまに気持ち悪いぐらいテンション高い)です←
無駄に長いです。
ご了承の上閲覧していただけますと幸いです。
前回観劇した「信長の犬」の帝国劇場も驚きましたが、
今回はなんと武道館で上演!ということで、発表された時驚きすぎて3度見くらいしました 笑
いくら藤沢朗読劇が派手な特殊効果を使う舞台だといっても、
朗読劇というジャンルの舞台を武道館で上演するとは思いませんでした
ホムンクルスの再演(パワーアップリメイクかな?)ということで、
ものすごく現地に観に行きたかったのですが、武道館の座席表を見て
これはサイドの席は厳しそうだな…(しんどい角度だと思った)
そして私のこれまでのチケット運を考えたらサイドに当たるな…!(確信)
と思ったので(笑)今回は配信で拝見させていただきました。(仕事もあったし…)
配信してくださって本当にありがたかったです
以下キャストさん別に印象に残ったところなど書き残しておきます。
(ちなみにホムンクルスは初演版はファミ劇の放送で拝見しました。現地にはいっていません)
⚫︎シドニウス(諏訪部順一さん)⚫︎
今回の物語の中心であるホムンクルス兄弟。その長男(今流行りの長男!だそうですw)。
初演と同じく諏訪部さんが担当されています。盲目の心優しい兄さんです(書いてるだけで切ない←)
怒らせたらやばい兄さんでもあります。
初演も映像でしか拝見できていませんが、映像だからこそというか、
シドニウス兄さんは前述した通り視覚がないので
諏訪部さんも伏せ目がちな感じで終始お芝居されているのがよく見えました。
本当に目を瞑っているように見えるぐらい伏し目なので、
どうやって台本見てるんだろうと思うほどです
初演版より一層優しい感じと物腰の(声も)柔らかさがプラスされているように感じました(大変好みです…)
弟たちがわちゃわちゃしている中で落ち着いたシドニウス兄さんがいると安心感がすごい。
兄さんに任せてけば大丈夫な感じがする←
食事のシーンでは兄というかもうお母さんくらいの雰囲気で、
アーベルに「ご馳走様くらいいえないんですか」っていうところなんか特にオカンでした(好きです)
素性のわからないベドガーに対しても特に警戒することなく迎え入れていましたが、
目が見えない代わりにその人の根っこの部分を視ることができるのかもしれないですね。
(アーベルが反対しても兄さんがいいと言ったらいい!みたいな構図が地味にできあがっているのが良いパワーバランスだなと思いました)
もちろん三男のバルドにも優しい。
バルドの生まれた時の回想シーンの後の「その時からずっと一緒です(^^)」の言い方が本当に優しくて
アーカイブで何回か見返しました(←
そして新たな弟・エーレンフリートの警戒心や不安を誰よりも汲み取って、
根気よく接している姿に良いお兄ちゃんだな…と改めて感じました。
特別扱いではなくごく当たり前に弟としてエーレンフリートを受け入れているからこそ、
エーレンフリートの心も解れたんだな(泣)
そんな優しい優しい兄さんですが、
怒るとめっちゃ怖いと(兄弟の中で)もっぱらの噂。
兄弟の命を狙っているフェルナンドとユリウスが立ちはだかった時にそれがガチであると知る(笑)
「弟に触るな!」という怒声とともに燃え上がる武道館(笑)
「その汚れた手で弟に触るな…!消し炭にするぞ…」
兄さんフルスロットルおこです(めっちゃかっこいい)
本当にこのシーンの兄さん、拳を握ってお芝居している諏訪部さんも相まってめちゃめちゃかっこいいです。
「家族こそ正義だ…神じゃない…!」ってセリフがなんか好きです。
あと、初演の時になかったと思うんですが
「(弟を守るためならば)なんだって使ってやる…!!」というセリフが、より弟第一な面をプラスしているのと、
欲しくて手に入れた力じゃないけど(なんなら炎が使えることで気味悪がられたりもしただろうし、しかも命をつかう)それこそなんだって使ってやる…なんですよね(兄さん…泣)
シドニウス兄さんは自己犠牲精神が高いです(やめてよ兄さん 泣)
アーベルが結構まっすぐに怒りなども包み隠さず発するので、
シドニウスは諭す役割に回りがちですが、内包する憤りは兄弟の誰よりも大きいのだろうというのが、
終盤のテオフラトスとの対峙の際にも感じられます。
この怒りの兄さんで武道館が燃えて1幕が終了するので(語弊)、
特殊効果もえらいことになってて会場の迫力すごいだろうなと思いましたし、
呆然としちゃいそうだなと思いました(笑)
2幕で好きなシーンは
①旅の途中、ホムンクルス3兄弟が初めて海を見るシーン。
→ここのアーベルのはしゃぎっぷりがめちゃめちゃ可愛くて好きなんですが、
シドニウスとベドガーの大人(?)組の会話がしっとりしていてすごく好きです。
弟たちに散々呼ばれての「今行きますよ!(柔らかい声)」が好き(細かい)
②城(?)を見張っているフェルナンド・ユリウス コンビに背後から近づくところ。
→兄さん開眼してます。(そこかよ )
③テオフラトスとの対峙
→兄さんの押し殺していた憤りを感じるシーンで好きです。
「なぜ心まで作ったのです…心などなければ苦しまずに済んだのに…!」というセリフが、
これまでエーレンフリートや弟たちに心の大切さを話していた兄さんの口から出るのは心が苦しすぎて白目(台無し)
④シドニウス兄さんの最期(泣)
→大軍に追われ絶体絶命、エーレンフリートのエーテルも残り僅かで逃げ切れるか…!?
というところで柔らかく響く「みんな、よくできました」の声(嫌な予感最高潮)。
「ここからは兄さんの出番です」(の嫌な予感を通り越してやめて兄さん!と思う笑)
炎はまだ出せないはずの兄さんがいとも簡単に炎を出す様にゾワッとしたものを感じる。
命そのものを炎に替えている様です(泣)
あとこの炎を出すシーン、特殊効果と諏訪部さんの手の動きがシンクロしすぎててマジで炎操ってるように見えました(やばいかっこいい)
そしてこの時点でもう舞台上はかなりなことになっていますw (特殊効果的な意味でw)
すでに超燃えてるww
とそんな特効の本気具合にびっくりしている暇もなく、弟たちとの最期の会話が…。
ここで心についての兄さんなりの結論でしょうか…。
「心さえあれば、視覚がなくてもみることはできる」
最初から持たなければ苦しむこともなかったけど、心があったから喜びも感じられた。
心は難しいけど本当に大切だなって常々思うわ(しみじみ)
別れの会話はみんな苦しかったですが、特にアーベルとの会話は今回ダメでした、泣いた(泣)
鈴木達央さんアーベルのボロボロに泣きながらの「メシ、美味かったよ…!」も相当ウッてなったんですが、
それを受けてのシドニウスの「アーベル…あとは頼みましたよ」が、
なんて言ったらいいのかわからないけど、アーベルって呼ぶ声がちょっと子供をあやす様な優しい声にも聞こえて
だめでしたね(自宅で涙だばだば)
その直後「命よ…燃え上がれ…!!」で大爆発(語弊再び)するんですが、
このセリフを発するまでの僅かな時間のシドニウス兄さんの(諏訪部さんの)表情が、
覚悟を決めているように見えてすごく辛かった…。
初演の映像では、あんまり躊躇なく弟たちのために命を差し出した感じがしたんですが、
今回はグッと一瞬そんな表情が見えたので、そうだよね…平気なわけないよね…と思ったりなどして苦しさマシマシでした(泣)
そしてこの最後の振り絞るような「命よ…燃え上がれ…!!」は、諏訪部さんは台本をもう置いて、
それこそ全身全霊で発していたので、マジで諏訪部さんが炎出してんじゃないかというくらいの迫力でした(表現下手か)
それにしても特効が本気ですw
何がどうなってんだかわからなかったですが、配信で見ててもかなりの迫力でした(笑)
初演と同じようにものすごい量の煙に覆われる諏訪部さん(笑)
でもその煙が引いた時にはもう舞台上に兄さんがいないので、本当にしんどい(わろてる場合ちゃう)
ただ兄さんが最期の炎を使うこのシーンについては、
初演時の、兄さんの周りに赤い炎を表現したドットイメージがぐるぐるしていて、
エーレンフリートと会話したぐらいのタイミングでグッと赤みが増して燃え盛っているように見えたのが、
本当に命を燃やしているという感じがして好きでした。
あと、燃え上がった後、諏訪部さんが顔の前で手をクロスしたのがなんか好きです。
舞台の終わる最後までその役としての振る舞いをする諏訪部さんの朗読スタイルがめちゃくちゃ好きなので、
ほんとありがとうございます…て感じの舞台でした(←
すみませんシドニウス兄さんが好きすぎて長文に…(笑)
それから…(まだある)
諏訪部さんはもう一役演じていて、それがベドガーの亡くした兄。
回想シーンの少ししか登場しませんが、
それだけでも良いお兄さんだったんだなということが伝わる大変好きなキャラクターです。
このキャラクターの演じ方は今回のすごく好きでした…。弟と別れる時、少し未練みたいなものも感じて。
どっちの兄さんも好きです(結論)
⚫︎アーベル(鈴木達央さん)⚫︎
ホムンクルス兄弟の次男。結構血の気多め。ぶっきらぼうだけど弟想い。
初演時は梶さんが演じていたアーベル。
梶さんアーベルは割と落ち着いていて、目の見えない兄さんを上手にアシストしていそうな感じだった兄感強い。
鈴木さんのアーベルは不器用そうでも一生懸命な感じ。熱い男系。弟感強め。
今回もどっちも違ってどっちも良い!!って感じでとてもよかった。
鈴木さんのアーベルは次男って感じがすごい(漠然としててごめん)
お兄ちゃんに対しては良い感じに甘えて弟!って感じで、弟たちに対してはすっごくお兄ちゃん(なめられてるけど←)
鈴木アーベルで好きなところは、
①対エーレンフリート全般。
→なかなか心を開かないエーレンフリートとつい喧嘩腰になってしまいつつも、
彼が雨に怯えていたら誰よりも親身に寄り添ってくれてる姿にこれもまたシドニウスとは違ったアプローチの良い兄ちゃんだなと思いました。
この自分の服をかしてあげたシーンの「俺は…寒さを感じない(から遠慮なく使え)」っていうセリフがかっこよすぎたし、
自分のコンプレックスを逆手にとって相手の気持ちを軽くしてあげられるアーベル最高と思いました。
②食事のシーン
→アーベルは味覚、嗅覚、触覚がない。
よって、食事はただの栄養補給の行為であると断言するのですが、
シドニウスに「味わって食べる努力をしなさい」と言われての、
「味がしないんだ…(子犬みたい)」が、食事を楽しみたい気持ちはあるけどできないというジレンマを感じられて切なかったです…。
③バルド誕生シーン(回想)
→テンパってて可愛いです(おい)
④海のシーン
→はしゃぎ倒してて可愛いです(最高に弟)
⑤シドニウスとの別れのシーン
→鈴木アーベルはシドニウス兄さんをすごく慕ってる感じがするからなお苦しい。
あと個人的になんか諏訪部さんと鈴木さんが兄弟役やってるのにグッときてます(←
鈴木さんは涙が止められないってかんじでありつつ最後は笑顔を兄さんに頑張って向けようとしていて
胸が苦しかった。
やっぱり「メシ、美味かったよ…!」が殺しセリフなんですよね、泣くよあんなん←
あんた味がしないって拗ねてたやん…(泣)
全体通してどんどん好きになる魅力的なアーベルでした!
⚫︎バルド(豊永利行さん)⚫︎
豊永さんも初演から続投です。
バルド、観客として見ていても相当難しい役だろうなと思うキャラクター。
生まれてまだ3年。表情の作り方がわからず、
シリアスな場面でもニコニコしてしまう。
いつもニコニコしているので自然とムードメーカー的な役割を担っています。
このムードメーカーって感じが豊永さんがすごくピッタリだなと思って楽しく見てました。
バルドの好きなシーン
①あんまり空気を読まないところ(笑)
→シドニウス兄さんが匂いで色々感じ取れることを「ほとんど犬(^^)」と悪気なくいう所が、
この作品でも数少ないほっこりシーンかなって思って好きです。
②生まれるシーン(回想)
→試験管から生まれたまさにその瞬間のうまく呼吸が出来ないかんじがめちゃくちゃリアルで、
バルドっていうか、豊永さんすごいなと思いました。
あといつもニコニコのバルドのシリアスシーンなんでドキッとします。
③海のシーン
→ここはもうみんな可愛いくて好きです!
バルドがよりテンション高くて笑うw
④テオフラトス
→これはバルドというか豊永さんの兼ね役的なものなんですが…。
バルドとよく似た器に入っているホムンクルス兄弟たちの生みの親・テオフラトスです。
唯一の完成体であるバルドをテオフラトスは狙っています。
テオフラトスはバルドとはまったく違う雰囲気で豊永さんが演じていて、
生気のないローな話し方をしています。
バルドではニコニコ、テオフラトスではローに…次々難しい
初演時よりなんか話が通じなさそう感が増していて非常に怖かったです。
「なぜ心までつくったのか」とシドニウスに問われ、なんてことないように「わからん」と答えるのがぞっとします。
エーレンフリートの回想ではもうちょっといい人そうな雰囲気あったけど、
普通に狂人だった
⑤シドニウスとの別れ
→バルドの「僕たちはぁ…泣いて生まれてきたんだよ…最後くらい笑わないと」というセリフ、
いいセリフだなとは初演の時から思っていたんですが、
今回のバルドの(豊永さんの)涙を流しながらのこのセリフに完全に不意打ち食らって涙腺が決壊しました(笑)
個人的にバルドで泣いちゃうとは思ってなくて…めっちゃよかった。
あと大軍の追っ手から逃げているシドニウスたちに合流するバルドとエーレンフリートのシーンで
シドニウスが「本当に仕方のない子たちだ…(嬉しそう)」と言ったところでカメラが豊永さんと花江さんを抜いたんですが、その時イヤモニ(?)を触っているところが出撃に備えてるかんじでなんかとってもかっこよかったです…!(伝わらん)可愛いと思いきや、かっこいいというギャップが…!
⚫︎エーレンフリート(花江夏樹さん)⚫︎
死人使いのエーレンフリート。
物語は兄弟とベドガーが彼の噂を聞きつけて出会うことで始まります。
彼はテオフラテスにもらったエーテルのお香を使い、屍体を自由に動かすことができます。
彼自身も死人でエーテルがなくなると生命を維持できない。
蘇ったときに感情の構築ができなかったらしく、本人曰く「悲しいとか、そういうのないんだ」とのこと。
非常にクールで、でも幼さは充分残っている納得の末っ子感です。
小さい子が虚勢を張っている感じ。(かわいい)
エーレンフリートの好きなシーン
①忌み人の言葉(漢字あってるかわからない…)
→屍体を動かす時、自分の体を復元する時に唱える呪文。
「ゲヘナ…」の言い方が好き(細かい)
単純にこの呪文が好きwこういうの大好き←
初演のエーレンフリートの甲斐田ゆきさんの張りのあるすこーんと通る声の忌み人の言葉も超好きですが、
花江さんの禁忌に触れている感のする声色の感じも好きです!
②雨に怯えるところ
→エーテルは雨に弱いということで、極端に雨に怯えるエーレンフリート君が年相応なかんじで好きです。
そして周りが戸惑ってしまうほどの強い「生きたいんだ…!」に心がぎゅっとします。
(ここは初演の甲斐田さんもすごかった。)
この反応をしておいて心がないなんて言わせませんよ(誰)
あとここでアーベルに素直に「…ありがとう」というのがまたグッときました。
今回アーベル・エーレンフリートの組み合わせが非常に好きです。
③家族との別れのシーン
→旅立つ前に屋敷でいっそに暮らしていた傀儡たちのエーテルが切れ、消えていくシーン。
家族なのかもわからないというエーレンフリートにアーベルに「父親じゃないのか、顔がよく似てる…」と言われ、さよならをする。
なんとも言えない切なさがあって、そしてとても綺麗で好きです。
アーベルいいお兄ちゃんやな…
④ベドガー家の魂を蘇らせるシーン
→バチカンの大軍に追われ絶体絶命の中、忌み人の言葉を唱えたエーレンフリートが蘇らせた無数の魂。
そこは滅びたベドガー家の眠る場所で、ベドガーにもう一度失った家族に会わせるというのが粋で好きです。
ここの「滅びたベドガー家の魂よ…命よ…蘇れ…!!」が一度にかなりの数の魂を蘇らせるため、気合いの入った言い方で好きです!
⑤シドニウス兄さんとの別れ
→このシーンは全部好きなんです(雑)
命を投げ出そうとするシドニウスに向かって「待って…!せっかくできた家族なのに…」というエーレンフリートの声で、兄弟たちの前に立って炎を纏うシドニウスの背中が見えたような気がした。
つらい…。
ほんとせっかくエーレンフリートが素直になってきたのに(泣)
⑥「今…心臓が動いた…」
→ラストシーン、締めセリフ最高やな…と思いました。
このあとスパーッンてテーマが流れるのが気持ちよすぎて最高…。
この花江さんの間と表情もすごくよかったです。
あと、花江さんはベドガーの弟子君も演じています。
弟子似合いすぎでは←
⚫︎ベドガー(中村悠一さん)⚫︎
ホムンクルス兄弟のテオフラトスを追う旅に同行する面白い人←
錬金術士。初演では関智一さんが演じていました。
どちらのベドガーも面白いですw真のムードメーカーなのかも(笑)
関さんのベドガーは割と怪しさも感じたんですが(褒めてる)、中村さんは普通に偶然出会ったって感じもする。
素性不明なんでその点の怪しさはもちろんあるんですが、普通に常識人感が強い(と思った)
ベドガーは終盤にテオフラテス側の人間であることが発覚するのですが、
根がいい人で、一緒に旅するうちに兄弟に情が移って本来の任を遂行できなくなった。
その点でもう好きなんですが(←
なぜテオフラテスに従っていたかというと、
戦争で亡くした(滅んだ)ベドガー家を復活させるため。
ベドガーも家族思いな優しい青年なところがいいです。
今回はベドガーとシドニウスのやりとりも全編通して好きでした。
シドニウスのベドガーをも弟のように優しく包み込むようだったのと、
ベドガーがすごくシドニウスに心を開いていたように感じたからかなと思います。
シドニウスとベドガーの兄は全然タイプは違うけど、
弟を思う心に同じものを感じたのかなと勝手に解釈しました(←
海のシーンでシドニウスの「手を引いてくれませんか?」に対するさも当然な「わかってる」が初演の時からめっちゃ好きなセリフなので、また見れて嬉しかったです。
あとは回想シーンの16歳のベドガーも可愛いですね。
兄たちと同じように対等になりたいと必死なところが今でも根っこがいい人な所以が見えた感じがして、
あとお兄さんとのやりとりが単純に好き。笑
それからクライマックスのホムンクルス兄弟たちに対する罪悪感を抱えながら必死に逃がそうとするベドガー(若干のやけも感じる)の「アンモニアは全部俺がうけてやる…!」がかっこよくて好きです。
ベドガーの「兄上が大好きだった…!」は無条件で好き←
中村さんはストーリーテラー的な晩年のベドガーも演じています。
中村さんの老人声って初めて聞いたような気がするんですが、やっぱり声優さんの声の幅ってすごいなと思いました!
⚫︎フェルナンド&ユリウス(津田健次郎さん&蒼井翔太さん)⚫︎
ホムンクルス兄弟の命を狙うバチカン(?)の人たち。
この二人は今回コンビ芸だなと思ったのでまとめさせていただきました(笑)
このキャラたちこんな面白い人たちだったんだなと改めて思いましたw
多分蒼井さんの役作りが私の好みだったんだと思う、ユリウスすごく好きです(笑)
津田さん演じるフェルナンドもパラディンなんて神々しい役職だけどめちゃくちゃ粗暴なかんじで口が悪いw
仕事できる不真面目な人ってかんじ←
最初は完全に敵なんですが、ホムンクルス兄弟たちを最終的には手助けしてくれて、
(陣形の薄いルートを教えてくれたり)
兄弟たちと合わせてこの二人のことも相当好きになってたので、いい人たちでよかったです。
ユリウスには今回ちょっと設定が足されていた。
4兄弟の末っ子で遺産相続争いに巻き込まれた過去を持つ。
だから強い絆をもつホムンクルス兄弟を羨ましく思い、助けたいという気持ちが芽生えるというもの。
確かに初演ではこの二人が兄弟を逃がしてくれる心理が若干弱めでしたが、
お二人の役作りも相まってか良かったなぁと思いました。
お二人の好きなシーンは、
フェルナンドは1幕最後のシドニウス兄さん激おこのシーン。
兄さんの迫力にまったく押されないフェルナンドの好戦的なかんじが好きです。
もっと煽ってやろうとすら思ってそうで(笑)
ユリウスはエーレンフリートが蘇らせたゾンビたちを前に一目散に逃げるところ(笑)
フェルナンドに「逃げるんだよ〜!」と言われてなんのためらいもなく「ではっ…!!」って逃げたの笑いましたw
蒼井さんもマイクに背を向けて、その勢いが面白かったので一気にユリウスが好きになりました。
きみはそのままのきみでいてくれww
キャストさん的には以上でしょうか。
書き忘れてることもあるような気はしてるんですが、…まあいいでしょう!笑
今回さっきも書きましたが、特殊効果気合が入ってましたねw
何が起こっているのか、演者さんたちは無事なのか疑うレベルで爆発してましたが、皆さん無事なようで良かったですw←
でも実際やっぱり舞台上すごかったみたいですね、
花江さんがリハの時の火事にしか見えない写真をUPしてくださっていたり、
諏訪部さんが生命の危機を感じる炎というふうに表現されてましたねw
(もちろんプロの皆さんが安全第一でやってるはずなので信じてますが)
あとは音楽ではコーラスの厚みがすごくて、OPテーマで鳥肌立ちました。
ホムンクルスのメインテーマすごく好きなんですよね。
より好きなかんじに仕上がっていて素敵でした!!
ホムンクルスもサントラください。
音楽はやっぱり現地できいたら迫力すごいだろうなぁ…!
それから今回は会場も演出の一つになってましたね!
光るリストバンドが配られていたっぽい?
演出側のタイミングで光ったり消えたりする感じでしたね。
500年前のゾンビとなって作品に参加できたり、べドガー家の魂となって蘇ることなどができます。
(多分兄さんの火の粉にもなれた←)
客席も演出の一部に。これは現地に行った方だけの体験ですから、素敵だなと思いました。
配信でも写してくれてましたが、すっごくきれいでした!!
いいなぁ兄さんの火の粉になりたかったです←
照明も今回も凄く綺麗で、照明を見てるだけでも楽しいだろうなと思います。
ドットイメージの有能さすごいと改めて思いました。大好き。
それから、
今回は主題歌をAimerさんがライブ披露もしてくれました。
Aimerめちゃくちゃ好きなので嬉しかったですね…!!
今回の歌も心に染み渡ってくるような優しいけどどこか哀しい曲でめっちゃ好き。
ホムンクルスやっぱり好きでした!(結論)
今年の心の支えだった朗読劇もこの作品が年内最後ですかね。
でもこれからももっともっと挑戦を重ねていくんだろうなと感じています。
楽しみです!
とりあえず来年1月の新作は配信していただけるかどうかをめちゃくちゃ気にかけています(笑)
配信是非やっていただけたら嬉しいな…(円盤でももちろん良い・・・)