いよいよ記憶が混濁してまいりましたが、

まど辺の一冊 二日目の公演についても備忘録を書いていこうと思います!

(そろそろ記憶の改ざんや、都合の良い解釈が混じってくると思いますのでお気をつけください(なにを))

 

 

2日目昼公演の演目は「野菊の墓」

前日にすでに一度朗読を拝見しているにもかかわらず、

今回の公演はまた違った見え方に感じられ、不思議と新鮮な気持ちで再び物語に集中することができました。

私自身、物語の行く末を知った上で聞く朗読となったので、前回と違った印象を持ったのかもしれません。

 

まず、政夫真殿さんが前回よりかわいい(おい)

少年感が増していました。

民子さんと話している時は無邪気で明るくて、これは普通に従兄弟としてかわいいわと思った(笑)

民子さん以外の人(お母さんぐらいか)と話している時は思春期らしく、ちょっとした反抗心を見せたり、

年相応の(若干大人びてる?)少年という感じ。

周囲からの嫌がらせでどんどん民子さんと話をすることすら難しくなってからは、

話したいけどどうすることも出来ないもどかしさと歯がゆさを感じました。

ただ話をしたいだけなのにそれすら叶わない2人が切ない。

2回目の今回はこの序盤のお互い意識し始めるまでの所でなんかもう見てて辛かったです(はやい)

このタイミングで言うのあれですが「僕、民ちゃんと話せないのが辛いんだよ…」ってストレートに言う政夫さん(っていうか真殿さん)に心がギュッとしてました←

 

民子さんを助けてあげたいけど、そうするとさらに彼女が追い込まれてしまうその状況がとても悲しい。

 

2人で秋祭り用の綿摘みへ向かうシーンは、

政夫さんの、やっと民子さんと話せる!という純粋な喜び様にきゅんとしつつ、

一方の民子さんには僅かだけどさらに影が見え隠れしていて、すっごく幸せな瞬間なはずなのになんだか手放しで喜べない雰囲気が出ていました。

 

綿摘みに行く道すがら、民子さんに野菊をプレゼントするのとか現代ではなかなか体験することない、

素朴だけどロマンチックなやり取りで良いなぁと思いました。

「野菊が好き!」「民ちゃんは野菊みたい!」と、もうほぼ告白やないかーいっていう微笑ましいシーンのはずなのに、

民子さんが心に抱えている葛藤を思うと、またここでもつら…という感情に襲われました。

この「野菊の墓」時代背景や境遇のため、なんてことない普通の幸せすら遠いのがなんとも言えない…(つらい)

 

綿摘みの休憩中についに笑顔で取り繕えなくなった民子さん(永島さん)の涙ながらの(心の)叫びに、

戸惑いながら、当たり障りない言葉でしか応えられない政夫さん。

15歳でこの状況の女性を救えたら逆にすごいし、何もできない政夫さんの状況はすごくリアルで、現実的だと感じたからこそまたウッ…てなりました(ウッ…てなんだ)

でもそこで、リンドウをそっとプレゼントする政夫さん。

民子さんもその時は年相応に嬉しそうで「政夫さんはリンドウみたい」と…。

 

この一連のシーンの民子さん(永島さん)も、いろんな感情が内包されているのが伝わってきたので、

想い合ってるけど歯車が噛み合わない感が私の脳をキャパオーバー←

 

その後、政夫さんは中学へ、民子さんは縁談へ…とさらに離れ離れになり、

この物語の悲しみが加速していきました(もうやめて)

別れる前に政夫さんが民子さんに渡した手紙が、一生懸命で素朴で(真殿さんの読み方も相まって)すごく好きです。

 

まさかの嫁ぎ先でもひどい仕打ちを受けた民子さんがついに亡くなってしまい、

それを政夫さんが知った所からの、真殿さんの(いや、政夫さんの)慟哭はやっぱり耳を塞ぎたくなるくらい苦しかったです。

1日目は半分悟る様な、怒りや悲しみ全部無理やり押さえ込んでいるように感じましたが、

今回はその感情を抑えることがついにできなかった叫びに聞こえました。

民子さんが亡くなるまでの経緯を聞いている間も、真殿さんはずっと苦しそうな表情をしていて、

時折、これ以上聞きたくないというように首を振っていました(見ていてめちゃくちゃ苦しかった)

 

母親の謝罪を聞いて、抜け殻のように力のない声で応える政夫さんはあの可愛かった少年の面影が消えていてそのままどこかに行ってしまいそうな不安定さを纏っていました。

 

そしてついに民子さんの亡骸と対面した政夫さん。

(この時民子のお母さんが「政夫さんが来てくれたよ…」という所で毎回涙腺をやられてました)

民子さんが最期まで大事に握りしめていたという、政夫さんの手紙とリンドウの花を目にした瞬間に、

堰を切ったように涙する政夫さんに胸が締め付けられる。

この民子さんの想いを受け取った政夫さんの「僕の手紙と」「リンドウ…!」は、

客席で聞いていても、こんなん無理泣く…(と思った瞬間には泣いてる)

 

2回目である今回は、永島さんもなんですが、真殿さんも涙されていて自分自身もその現場に居合わせちゃってるような息のできなさ(もっといい表現はないのか)

政夫さんの心の底から何度も発せられる「無力」という言葉が今回もずしんと来てしまい、

さらにまともに言えてないぐらいグラグラだったのが悲しみに拍車をかけていました。

 

場面転換のわずかな時間で涙を拭い、妹夫婦に切り替えるお二人のプロの技にもゾワッとしたのですが、

何よりも、涙を手で拭うぐらい泣いている真殿さんを初めて見たので(笑い泣き除く)その衝撃もすごかったです(個人的には)。

 

ここまで書いていても本当に救いがないので、

やっぱり妹夫婦がいてくれてよかった(笑)

ちなみに1日目よりも妹婿さんはこの悲しいお話にオーバーリアクションしていました(笑)

何が近いかな……ノリスケさん?(ちがう)

 

 

以上、本編はこんな感じでした(多分)

「野菊の墓」、この2日目の方が個人的には心にダイレクトアタックされてしまいまして、

その感情を少しでも書き残したいと思ったらこんなぐちゃぐちゃになってしまった。

それほど、よかったと私は思いました。

 

 

 

さて、

続いてはトークコーナーに関しても覚えている限りを!

この回は前2公演と違って、永島さんだけでなく真殿さんも鼻をすすりながらご登場(笑)

「二人ともボロボロで…」と苦笑いしながら話し始めるの可愛かった。

なんだったら10分間だけでも休んで来てくださいと思いつつも、すぐに出てきてくれて嬉しいとも思ってましたw

 

 

・野菊の墓の映画の話 リターンズ

→映画の政夫さん役はお二人もお世話になっている先輩・佐久田さん(永島さんがすごいびっくりしていた 笑)。

ということで、真殿さんが佐久田さんエピソードを披露w(真殿さんのモノマネ付き)

佐久田さんは気のいい先輩で、会うたびに「まーーどのくん!!!」と声をかけてくれるそうw(めっちゃ声でかいww)

ある日免許センターでバッタリ遭遇(!)

免許センターで会ったのに「まーーどのくん!!なにしてるのっ??」と聞いてくる佐久田さん(かわいい)

「免許の更新ですけどww」と塩対応な真殿さんにわろたw

 

そして別れ際に縁石に引っかかって盛大に転ぶ佐久田さんが面白すぎたと話す真殿さんw

転ぶ瞬間が真殿さんにはスローモーションに見えたらしく、それを全力で再現してくれる真殿さんがものすごい可愛かったです(あとスローモーションの真似めっちゃ上手い)

トークコーナー一発目でこれですからねww本編で苦しかった分、トークで笑わせてくれるのが嬉しい。

 

 

 

・野菊の墓 リハーサルにて言い間違いがひどい永島さん

→物語のクライマックス「政夫さん…本当に申し訳ないことをした…!」と民子母が謝罪するという、

ここ一番のシーンで永島さんが「政夫」を「民夫」と言い間違え続け、真殿さんが笑っちゃってもうだめwwとなったそうです(笑)

民夫て誰やねん事件ww

 

 

・真殿さんは心に闇を抱えた役が多いですが、闇抱えてますか?

→抱えてます!(きっぱり)ww

闇を抱えてる人の方がいい役者になれる。(と真殿さんが言っていました)

真殿さん自身いろんな闇を抱えてると。その抱えた闇を演じるキャラクターへと膨らませていっている。

なので、演じたキャラクターは自分の分身だと思っているそうです。

なるほど、あの説得力はそこから…! 笑

 

 

・好きなキャラクターに影響されやすいです。自分を保つには?

→この質問の文面が独特で面白かったからか、書いた人を探す真殿さんww

でもいらっしゃらず…。そしたら永島さんが「うちの子…!?」と斜め上の回答ww

すぐさま、見にいらしてたお嬢様本人から「ちがうよ!!!」とガチめに否定されてましたww

なにこの親子かわいいw

そして肝心の質問の回答としては、

真殿さん「(永島さんは)自分を保ってるもんな!」永島さん「…はい、保ってます!」ということで、まったく回答にならずに終了(なんてこった)

 

 

・真殿さん突然の告白「4年ぐらい前に死にかけた」(最終公演での話しだったかもしれない)

→始めは正直、ちょっと面白い危なかったエピソードが始まるのかと思ってたんですが、

真殿さんの声のトーンがマジだったのと、内容もアナフィラキシーショックということで本当に危なかったんだなと客席で悟った瞬間、心の底から「真殿さんが生きていてくれてよかった」と思いました。

今までまったくおくびにも出されなかったし、なんならさっきまで佐久田さんのモノマネしてたんですよ…。←

だから余計、人の死って自分が思ってるよりも身近にあるものなんだって改めて思ったり…。

真殿さんも死生観というものが生まれてきたのか、「やりたいことをやろう」とその時に思ったんだそうです。

 

だから、正直プロデュースなどは苦手分野だけど、周りの助けを借りながらこの『まど辺の一冊』をやっていきたいんだというようなことを話してくださいました。

「僕はなんにもできないから」と何度も口にされていましたが、手を貸してくれるスタッフさんたちも

真殿さんの気遣いに触れながら一緒に作り上げているからこそ、私たちをたくさん気遣ってくれる素敵なスタッフさんなんだと思います。本当にびっくりするぐらい全員素敵なスタッフさんたちです。

 

 

 

トークはこんな感じだったかな?(曖昧)

そしてスリーショット撮影会。

3回目なので、今回こそは何か喋るぞ…(ど緊張)

と意を決して参加。

自分は台本を持たせてもらい、そういえばお花バージョンで撮ってもらってないなと思ってお花をリクエスト

→ただお花を持つことに飽きたのか(笑)なぜかウィッシュポーズする真殿さん。

真殿さんがウィッシュウィッシュ言うので永島さんもやってくれた(笑)

私もウィッシュした方がいいのか…?と一瞬よぎりましたが、台本持ってるし無理www

とりあえずなんか言わなきゃ…!と焦った私から出た言葉は「ウィッシュできない…w」(死んでしまえ)

 

 

この回もみなさんの撮影風景が楽しすぎてずっと笑ってたんですが、

終盤のキャベツラッシュ中に出た真殿さんの「キャベツでキャッチボールするなww」というパワーワードが記憶から離れませんwwその時の真殿さんはどことなく引率の先生みたいな雰囲気で、すごく楽しい遠足にきた気分でした(笑)

失った青春を取り戻した感←

とにかく楽しかったです!!

 

 

 

 

以上、こんなところでしょうか、

今日で最終公演も書き終わろうと思っていたのに全然無理だったww