舞台は生が一番っていうのは全くもって納得ですが、DVDも大好きです(っ´ω`c)


ということで、
家にあるDVD見直してみた第一弾。



後藤ひろひとさんの
「ダブリンの鐘つきカビ人間」2005年(再演)版です。

この作品は、
童話の残酷さと美しさがいいかんじに釣り合ってて、普通にバッドエンドなのに何故か見終わった後どんよりとした気分にならない、
爽やか(?)な作品です。


そこに笑いもいいかんじに入ってきて楽しいです(^^)


あと音楽が最高ですね(o´∀`)b
私の好みのど真ん中でした(笑)



※以下ネタバレ有り※





一部キャストさん別に感想を。




●カビ人間(片桐仁さん)●
もとはすごく美少年で人をだましてお金を巻き上げたりしていたけど、町で広まった不思議な病にかかり内面と外見が逆転してしまった鐘つきの男。
心はめちゃくちゃ綺麗なんだけど、
カビだらけの醜い容姿のせいで皆近づきもしない。

とにかくピュアというか天然って感じで、だいたいへらへらしていましたw
おさえちゃんにかっこいいと言われて嬉しさが隠しきれてないのがなんか切なかったです。
いろいろあって、最終的にはやってもない罪をかぶせられて殺されてしまいます。
町人たちが武器をもって待ち構えている鐘つき堂に行っちゃダメっておさえちゃんが止めるけど、一生懸命仕事をしたら神様は救ってくれると信じて鐘をつきに行こうとする。
そのシーンが切なかったです。
カビ人間のシーンはそういえば切ないとこが多い。
片桐さんはいい感じにおとぼけていてちょっとかわいかったですw




●おさえ(中越典子さん)●
病のせいで思っていることと逆の事を言ってしまうようになった女性。
婚約者である剣士にも愛してるとは言えず、うぜぇよとか言ってしまう。
カビ人間に逢ったとき、
病のせいでかっこいいとか触ってとか来てとか言ってしまいますが、カビ人間はおさえちゃんの病気を知らないので勘違いしてしまう。
おさえちゃんが投げた植木鉢がたまたま侍従長に当たっちゃった時カビ人間が罪をかぶったのをきっかけにカビ人間に対する気持ちが変わっていきます。
最後はホーグマホーン(1000人の命と引き換えに奇跡を起こす剣)で自ら命を絶って町に奇跡を起こします。(おさえちゃんが1000人目の命です。)

おさえちゃんは触って欲しくないのに言葉では触ってって言ってしまうキャラなので、見るからに難しそうだなぁと思いました。
カビ人間を殺してほしくないのに、殺して!と言ってしまい、それが引き金になってカビ人間が殺されてしまうのがめちゃくちゃ悲しかった。
正直、もう何にも言わなきゃいいのにーっ!って思うぐらいやるせないです(笑)
中越さんは可愛らしいですね。←



●剣士(橋本さとしさん)●
全然知らない人の名前がぽんぽん出てくる病にかかった剣士。
おさえちゃんの許婚。
おさえちゃんをめっちゃ愛してる人。
病が蔓延した町を救うため、ホーグマホーンを探す旅に出る。

とにかくおもしろい人でした(笑)
でも、この作品の中で一番可哀想だと思う。
おさえちゃんにはうぜぇよって言われるし、旅に出てるうちにおさえちゃんの心はカビ人間に傾いてるし、帰ってきたら持ち帰ったホーグマホーンでおさえちゃん死んじゃうし…。
特に最後の鐘つき堂でのおさえちゃんのカビ人間しか眼中に無い感じが、とにかく剣士かわいそうです(´;ω;`)
ずっと結構面白ポジションぽかったので、おさえちゃんが死んじゃった後の表情がかなりぐっと来ました。
切ないよー剣士。



●神父(山内圭哉さん)●
悪役。
よく言うセリフは「献金しろ」。

神父は悪役なんだけど面白かったです(笑)
ゲロッパに乗せての献金しろとかw
変な人形と妙な笛とか。
群馬水産高等学校とかw
あんまり神父について細かいこと覚えてないです(笑)
とにかく面白かった。
山内さん好きです(^^)

あと山内さんは一日中放電している町人役と、黒ヒゲ危機一髪みたいな海賊の役も演じてます。
放電している町人はどこにいるか見つけやすくて良いですねw




●王様(後藤ひろひとさん)●
病のせいで威張れなくなった王様。
こんなフレンドリーな王様いいなぁと思ったけど、国は任せられなそう(笑)
学生時代のあだ名はマリオかルイージでした。ってセリフで何故かツボりましたわたし(笑)
ホーグマホーンの奇跡で病が治った後の王様の表情が大好きです。
ああ、この人本当に王様だったんだなぁと思いました。

後藤さんはほかにもいろんな役で出てます。全部なんか面白いです。
天使みたいなキャラが一番意味わからなかった(笑)←



●市長(池田成志さん)●
悪役。
でもストーリーテラー的な役割も持つキャラ。
町に病を蔓延させてさまざまな税をとって、いずれは国も牛耳ってやろう!ってかんじの野心家。
でも自分も病にかかってしまう。
しかも皆は命に別状はないような病なのに、彼は年に一度のセントスティーブンズデイの正午10分前に打たれる鐘の音を聴くと死んでしまう病。
その鐘を阻止しようと、カビ人間に罪を被せて殺してしまう人です。
ホーグマホーンの奇跡で病は治ったけど、今度は何度鐘の音を聴いても死ねなくなってしまい、もう一度ホーグマホーンで奇跡を起こそうとして道に迷った若者たちの命を奪う。


市長も悪役でやってることは最悪なのにどこか憎めないのは、基本面白いからでしょうか(笑)
神父とだいたいセットなんですが、ナイスなコンビです。
群馬水産高等学校の校歌を神父と突然歌い出すし、突然神父にキスするし(←なんでキスしたのか全く謎w)、私がライトでー私がレフトーとかww。
あと、最初の方で王様が町に慰問に来たとき、変な生き物に乗って登場するんですが、それが半着ぐるみみたいな感じで笑えましたw市長の足が作り物なんですが、足のクオリティがひどいです(笑)←

あと、
冒頭のダンスのホーグマホーンを構える市長がかっこいい。
あのシーン自体大好きでめっちゃリピートしまくってます(o´∀`)b





全体的にも好きな雰囲気の舞台で面白かったです(^^)
後藤さんの世界観好きです(*´∀`)












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