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神経系は人類とその他の動物を区別する上で最も顕著な特徴の1つだ。これまでの研究により、ヒトの脳容量には遺伝が大きく影響しているほか、IQや記憶などの認知能力とも高度に関わっていることが分かっている。このほか、統合失調症など多くの精神病患者において、脳容量の大きな変化が見られている。しかし、現在までに発見された脳容量に関わる遺伝子はごくわずかだ。
中国科学院昆明動物研究所・宿兵実験室の研究者はこのほど、インターロイキン―3の遺伝子配列の変異が脳容量と大きく関わることを発見した。
研究によると、インターロイキン―3はこれまでに判明している免疫系の機能のほかに、中枢神経系の発育にも関わっており、神経前駆細胞の増殖や生存能力を促進することから、脳の容量にも影響するという。
研究者はまた、体外実験を通じてインターロイキン―3遺伝子の性別特異性に関わるメカニズムの可能性も発見。同遺伝子がエストロゲン受容体を活性化させ、下流のシグナル伝達経路を誘導することができるとした。
同研究を担当した研究者は「この研究により、ヒトの脳容量の遺伝的基盤がより一層解明された。精神病の発病メカニズムおよび神経発生の分子機構を知る上で重要な意義を持つ」と語る。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/内山)
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