民主大敗 虚脱感といらだち交錯…分裂含みの代表選出 | fcl HID 評価、fcl HID 口コミ

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大敗を喫した虚脱感にさいなまれながらも、再生への重い腰を上げなければならない。民主党内では17日、野田佳彦首相の後継を選ぶ代表選に向けた動きが静かに始まった。

 「全くの白紙の状態だ」

 民主党の前原誠司国家戦略担当相は17日、京都市内で記者団に、自らの代表選出馬についてこう語るだけだった。党内情勢を見極めたいのが本音なのだろう。

 だが、前原氏が再登板すれば、党は再び分裂含みになりかねない。前原氏は政界再編論者として知られ、最近出版した自著「政権交代の試練 ポピュリズム政治を超えて」(新潮社)でも「『保守の再編』を実現したい」と記している。政界再編に向け「純化路線」を強化する可能性は高い。

 同じく出馬が取り沙汰されている細野豪志政調会長は、前原氏と正反対の立場に立つとみられる。党内に敵が少ない細野氏は、輿石東幹事長の「党内融和」路線を継承することが考えられるからだ。

 17日夜に都内で開かれた民主党議員の政治資金パーティーでは「必ず民主党を再生する。この再生を支える一人になりたい」と出馬に前向きとも受け止められる発言をしてみせた。

 もっとも、9月の代表選では若手に出馬要請を受けながらも、最終的に断念した経緯がある。このため細野氏に近い議員ですら「民主党が危機的状況だった3カ月前に出ずに、3カ月後にやっぱり出ますというのもなあ」と漏らす。

 ともあれ、路線の異なる2人が出馬すれば、ただでさえ衆院で中小政党に転落した民主党に亀裂が入るのは確実だ。そこで浮上するのが岡田克也副総理。野田首相が道筋をつけた社会保障・税一体改革を完遂させるとの大義も成り立つ。

 ただ、この3人のいずれも、衆院選大敗の共同責任は免れない。こうした中、馬淵澄夫政調会長代理は17日、奈良市内の街頭で「組織を再生させるべく先頭に立ち全身全霊で取り組む」と出馬への意欲を示した。

 火中のクリを拾うのは誰か。22日に告示、即日投開票という代表選日程は決まったが、ある政務三役はさっさと新代表を選出しようとする動きに対し、投げやり気味にこう語った。

 「総括が先だ。参院選で勝てる奴は誰かとか、やっつけ仕事じゃないんだ。もう与党じゃないんだ」

 党内には虚脱感といらだちとが交錯している。(坂井広志)