久しぶりに映画のこと

 
 
ネタバレあり
 
 
 
 
トニーはバツイチの老人
出産間近の娘を
元妻と協力してサポートしている
 
そんなトニーに突然手紙が届く
 
学生時代の恋人"ベロニカ"の母親が
トニーに日記を遺していったというのだ
 
 
日記は
ベロニカの物でもなく
母親の物でもなく
トニーの学生時代の親友のもの
 
 
なぜベロニカの母親が
その日記を持っていたのか?
 
トニーはベロニカとの記憶を辿ることになる
 

 
 
観るまでは
おじいちゃんが昔の恋人との思い出に
キュンキュンしちゃうお話なのかなと思っていました
 
 

 
トニーのもとに日記は届かず
ベロニカが受け渡し拒否していることを知ると
トニーは元妻に相談することに
 
 
元妻にベロニカとの思い出を
赤裸々に語り出すトニー
 
 
進展があると元妻に報告するトニー
 
 
ベロニカに会うことが出来たものの
日記を渡してもらえず
ベロニカのあとをつけたり
待ち伏せしたり
ただのストーカーなトニー
 
それをちゃんと元妻に報告(笑)


元妻と娘にドン引きされても
「いや、ちょっとあとつけたり待ち伏せしただけで、そんなんじゃない」と
自分のストーキング行為を認めない




こいつマジでやべーやつだわ(笑)





この映画は過去と現在を交互にストーリーが進んでいく

トニーが元妻に記憶を語り
過去を思い出していくほどに
記憶の曖昧さが露見していく

人は無意識にも
記憶を書きかえていることがある

真実とはその時
一瞬だけのものであって
永遠ではない

年を重ねれば重ねるほど
古い記憶は
真実から遠のいているのかもしれない


 

 

 

『ラブストーリーズ』という映画があって
ひと組のカップルのストーリーを
女性視点と男性視点の2本に分けた作品
[エリナーの愛情][コナーの涙] も
記憶の曖昧さに触れています

同じ出来事でも
微妙に違う

どちらかの記憶違いや
とらえ方が違えば
どちらが真実かなんて
本人たちでもわからない



よくスピリチュアルで
過去世のカルマやらなんちゃらを浄化しないといけないとかいうけど
忘れて生まれてきたことを
わざわざほじくりかえしてどうすんの?って思う

必要なことだったら覚えてるんじゃないかな?

覚えて生まれてきた人にとっては
きっと現世でも必要なことなんだと思うけど

過去世のことはもちろん覚えてもいないし
現世の記憶も曖昧で忘れっぽいのなら

リセットされたこの人生を
過去に囚われずに
未来に生きていけって事なんじゃないかな?