・トキソプラズマ レボドパ
・大脳基底核 自動化した機能 ながらスマホ
・治療は薬とリハビリ
・パターン化したものでなく、科学に基づいたアプローチ
・大脳基底核を中心とした解剖/生理、機能不全、亢進による状態、専門職のアプローチ、病気に応じたアプローチ 生活者の視点
・MPTPパーキンソニズム。大脳皮質・基底核ループ概念。基底核・視床・大脳皮質の神経回路網、Lドパ中心の治療。アゴニスト。ソニサミド、エンタカボン、、、、
◇大脳基底核
・線条体(尾状核・被殻)、淡蒼球(内節・外節)、視床下核、黒質(網様部・緻密部)
・運動ループ、前帯状回(辺縁系)ループ、眼球運動ループ、前頭前野背外側ループ、眼窩前頭皮質外側部(連合系)ループ
・基底核ループ:運動のスピードを保持。スムーズな動きの保証。運動順序の制御。新しい学習の獲得。
・小脳ループ:学習の保持や表現。運動のタイミングに関与。
◇症状
・運動症状、非運動症状
・動作緩慢、仮面様願望、流涎、摂食・嚥下障害、力入りづらい、小字症、単調な小さい声
◇強化学習
・Schultzの実験。ドパミンが単に報酬そのものに反応しているというのではなく、期待する報酬からのズレ「実際の報酬」−「予測された報酬」(報酬予測誤差と呼ばれる)に反応していることを示す。
・αシヌクレイノパチーの蓄積。レビー小体。タウオパチー
・Braak分類、DualHit仮説。
・パーキンソン病の治療薬はチェック。一覧表みながら確認してみる。
・ウェアリングoff現象。Lドパの薬効時間が短縮、日内変動、改善・悪化の波
・オンオフ現象。Lドパの血中濃度とは無関係に。電気のスイッチみたいに症状が出たり止まったり。
・パーキンソン病の初期は治療域は幅広いが、進行してくると狭まってくる。ドパミンアゴニストをベースに少量のLドパを上乗せすることでWearing off現象やジスキネジアなどを抑える。ドパミンアゴニストは作用時間がが長いので症状の動揺が少なくなり、ドパミン代謝回路を抑制するので少量のLドパの効果を穏やかにして長続きにさせることができる。
・運動療法はon時に。Offの状態も把握する。症状ダイアリ―の活用。症状の変化や副作用は主治医に確認・報告。
〇評価
・MSD診断基準 動作緩慢+筋強剛or安静時振戦ののいずれか一つ以上
・MDS UPDRS パーキンソン病統一スケール改訂版 服薬の前後で比較したり。経時的変化をみたり。
・FOGQ(すくみ足の評価) 質問項目
・PDQ-39 パーキンソン病特化したQOL評価
・リハビリは個々の重症度や症状に応じて異なってくる。患者ごとに内容を選択・構成して実施することが大切。
・外部刺激、音刺激を用いた介入が有効。継続性が重要で、身体的なアプローチによるサポートのほかに精神的なサポートの面を有する。患者の意欲を保ち、楽しく取り組めるようにすることが必要。
・エクササイズにより血清中のBDNFの上昇が報告。2年間という長期での有効性が示された報告も。
・高強度の筋力訓練、太極拳、ロボットアシスト歩行訓練、LSVTBIG、音楽療法、ダンス、ビデオゲームによるエクササイズなど多様な介入方法。
・LSVTBIG 資格認定されたPT・OTのみ。1対1.
◇運動療法
・パーキンソン体操。①リラクゼーション②末梢から中枢へ③座位から臥位・立位へ④対称性の運動から対角回旋性へ⑤音楽や掛け声と一緒に行う⑥薬が効いているときに行う。
リラクゼーション:深呼吸や軽く手足をゆすって体の力を抜く。ヨガや太極拳なども推奨
・眼球運動の練習も取り入れたり。発声練習(70dBを目標に)
・姿勢保持障害へのアプローチ。地面を見るような前屈でなく、顎を突き出したような姿勢。予測的姿勢制御の低下(歩き出し)。COPは後方に位置。歩行開始時の振り出し側へのCOP移動小さい。歩行が開始するとCOPは健常者より前方(すくみ足発生時)。
・外乱への姿勢制御戦略の柔軟性・大きさがない。随意運動時の予測的姿勢調節(上肢挙上時の体幹、ハム活動など)。ステップ、切り替えが難しい(ステップ小さく、倒れたり)。寡動
・バランス練習:四つ這い、片膝立ち、片脚立位、外乱刺激でのステップ、ボール使用したバランスなど
・扉の開閉のときに姿勢制御障害関わる。引き出しやキッチンから物取り出すなども。扉開閉は立ち位置が重要。引き戸の場合も正面から近すぎないようにちょっと離れたり。重心移動を減らす。開き戸の軌道をマーキングしたり。
・安全にリーチが可能な高さ、収納はよく使うものを取り出しやすい位置に。
・長時間の作業や立位姿勢保持への配慮。椅子を設置したりなど。洗濯物干しは高さ調整、滑車つけて上下したり。
◇歩行訓練
・小刻み、手の振りなし、骨盤回旋なし、突進、前傾、すくみ足、2動作の生涯。逆説性歩行
・スタート、ターニング、リーチング、ナロ―スペース、スポウンテニアス・サドゥンなど。タイミングは変わってくる。なんですくみ足が生じるのか?
・レーザーによる外的キュー付き歩行車
・対処例として、視線をそらす、杖に工夫する、深呼吸する、カニ歩きをする、いったん後ろに足を出す、目印をまたいで足を出す、つま先を上げ踵から足をつくことを意識するなど。
・外的キューの利用。生活動線のすくみやすい箇所。成功体験の積み重ね。繰り返し練習を行う。視覚的キューに注意を向ける。聴覚的キューの併用
・外的キューに慣れが生じたら、線の色を変えるなどの工夫を行い注意喚起。
・足を置く位置をわかりやすく印つけたり。足を出す順番を視覚的にわかるようにしたり。
・二重課題が難しい。会話、物を運ぶ、計算、語想起課題などしながら歩行をみたり。そのときのすくみ足などみたり。代償的手段の検討、難易度調整。二重課題が難しい場合は避ける
・転倒はそれでも多い。静止姿勢、反応性姿勢調節、予測性姿勢調節、動的バランスの問題。転倒率が高くても生活圏が維持されているケースがある。
・転倒への対策として、膝サポーターの着用、床にクッション材を敷くなど。ヤールⅢ~Ⅳでは防ぎきれないことも。床から立ち上がれるように縦手すりを低めから設置したり。
・排泄について。ベッド上臥位→起き上がり→移動
・起き上がりで布団がはぎ取れない→毛布と布団を布団用ぴんでとめて一つにしたり。角を止めて対角線にはぎ取れるようにしたり。
・ひもを引っ張ると布団をはぎ取れるようになったり。
・入口が狭く細長いトイレは180°回転が必要。すくみ足が生じやすい。狭いところでの移動距離を短くする。→引き戸にして側方から出入り。90°回転ですむ。介助量減る。
・外的キューを利用して横歩きでのアプローチにしたり。
・トイレ出て洗面所に行くときの動線問題。扉の軌道をテープでわかるようにしたり。
・前駆症状で便秘になる人が多い。排便姿勢に関しても指導する。臥位の腹圧10mmHg、立位は50、排便時は150~300.
・直腸肛門角が鈍角になるような股関節屈曲、体幹前屈位がとりやすい環境調整と姿勢指導が必要。ポータブルトイレの仕様、レストテーブル、トイレのアームレストなど。
・浣腸も使用しやすいもの(蛇腹の折り目がついているもの)など。ノズルの長さなども
◇活動と参加
・DDS(Dopamine Dysregulation Syndrome)に注意。やり過ぎに注意。ドパミン補充療法で惹起される行動異常。
→常道行動(同じ動作を反復)、多幸、軽躁、食行動変化、性行動亢進、病的賭博、買い漁り、激越、渇望と禁断、幻覚・妄想
・Ⅰ,Ⅱ度は2次活動を支援。Ⅲ、Ⅳ度は消極的3次活動を積極的に。Ⅴ度は生理的活動の割合が他の活動を上回らないように(セルフケアで一日が終わらない)よう支援
生活期でも関わるケースはけっこうありそう。
状態の変化には気づけるようにした方がいいかもしれない