・棘上筋、棘下筋はじめ腱板は、肩甲骨関節窩に上腕骨頭を引き付ける(求心位をとる)役目がある。

 

・肩可動域最終域ではSGHL、IGHLの緊張により安定化が図れるが、中間では腱板筋の張力による安定化。日常では最終域は使用しないことが多く中間可動域がメイン。

 

・挙上した上肢を下ろす際は、棘上筋と棘下筋に遠心性の負荷が加わりより強い牽引力が作用する。

 

 

・棘上筋ISPの起始部では表層に僧帽筋中部が位置している。停止部では表層に三角筋が位置。肩甲骨を他動的に内転位に保持し、僧帽筋中部の緊張を低下させて触知。

 

・停止部では三角筋や腱板表層の軟部組織を介してISPの停止部に触れる。圧痛ある場合は、SAB炎との鑑別が必要

 

・drop arm sign 外転位が保持できない、疼痛が生じると+。ISPの損傷がある場合は求心位の張力が低下し腕が下がったり収縮時痛が生じる。

 

・empty can test。肩外転、肘伸展、前腕回内位で保持させ内転方向へ抵抗。疼痛生じたり外転保持できなければ+。前腕回内で上腕二頭筋長頭腱の代償を抑える。三角筋の筋力が強い場合は疼痛が生じにくいことがある。drop armよりは高い感度。

・full can test。肩外転、肘伸展、前腕回外位で保持し内転へ抵抗。疼痛や保持できなければ+。上腕二頭筋長頭腱が棘上筋の機能を補助できるのでemptyより疼痛生じにくい。上腕二頭筋長頭腱炎がある場合も陽性になるこがある。

 

・external rotation lag sign。肩関節下垂位、肘関節90°屈曲で外旋運動。他動の可動域を自動でできなければ+。棘下筋と小円筋、特にISP。

 

 

 

なぜだか訴えの多い肩関節痛。下肢疾患の人でも多々みられるが、多くは加齢とか元々動かしてなかったとか、オーバーユースだったり。腱板筋はとりあえず大事と。