〇筋力低下

・痛みが阻害因子→痛みへのアプローチ、痛みのない角度での等尺性筋トレ、低負荷での短縮性筋力強化がよい。等尺性でも最大筋力だと関節への負担大きくなるため注意。

 

・関節の腫脹により低下。関節原性筋抑制。関節包のメカノレセプターが関与とされる。最大筋力を発揮しようとするとさらに関節内圧高まり抑制大きくなる。関節腫脹減少してから筋トレ開始する。VMは影響受けやすい。

 

・最大筋力発揮時に拮抗筋が収縮すると、収縮した程度に応じて筋力低下する。最大に近づくほど無駄な力が他の筋に入り、主動作筋の筋活動が増加しているのに筋力発揮の効率が低下する。高齢者や術後患者など。

→主動作筋を意識し、拮抗筋の無駄な力を抜く反復訓練が必要。

 

・代償せずに骨盤を水平に保つだけの筋力が重錘の重さのモーメントだけ低下していると評価できる。重錘の重さを軽くしても代償なしで立位保持できればCKCでの外転筋力が増加しているといえる。

 

・逆に健側に重錘保持すると負荷なしでの片脚立位時よりも股関節外転筋力が必要となり、体幹側屈の代償がわかりにくい患者に行うといい。重錘もって歩行することで動的な評価も可能。

 

 

・過負荷の原則より 特異性の原則の方がその動作のパフォーマンス向上に効果的といえる。しかし、過負荷の原則に合致する筋トレと特異性の原則に合致する実際に行う動作トレーニングを複合することでより効果的となる。

 

〇ブリッジ運動

 

・両側ブリッジより片足ブリッジの方が股関節伸筋と外転筋のトレーニングとして効果的。内転筋はそんなに変わらない。膝屈曲角度が増加するにつれ大殿筋の筋活動量が増加し、ハムストリングスは低下する。Quad、TA、腓腹筋などの周囲筋は活動はほとんど得られない。

 

・両足ブリッジにて背筋は50~60%の高い筋活動を示す。腹筋はほとんど活動示せず効果はない。片足でも変わらない。

 

〇SLR

・膝伸筋というより股関節屈筋群の強化がほとんど。大腿四頭筋、VM、VLなどの区別はあまりない。大腿直筋有意となる。

 

〇パテラセッティングPS

・VM、VLン筋活動が高いトレーニング。背臥位よりも腹臥位の方がより効果的。Quad全体に効果あり。

 

・座位での膝伸展トレーニングであれば、伸展時はできるだけ速く(短縮性収縮)、屈曲時はゆっくり(伸張性収縮)すると効果的。筋力が強くなれば、膝立ち位で後方に倒れるニーリングクアドリセプスへ。

 

 

〇スクワット

・股関節周囲筋は両足スクワットでは5%程度と低い。片足にすると外転筋・伸展筋の活動は20~30%に増加。大腿四頭筋は両足屈曲60°位で30%程度。屈曲角度が大きい方がQuadの筋活動は増加。ハムストリングスは変わらない。その他周囲筋はほとんど変わらない。

 

・膝屈伸角度が速くなるにつれ大殿筋・中殿筋、ハムストリングスの筋活動高くなる。Quadは変化なし。早くしても効果なし。

 

 

 

・体幹前傾すると大殿筋、半腱様筋の筋活動が増加するが、トレーニング効果は薄い。

 

・股関節内転筋の等尺性収縮を加えると、膝周囲筋の筋活動は増加。屈曲60°では増加しない。ハムストリングスで高く、VMO、VLも効果的。

 

・extensionlagン原因としてVMが挙げられていたが、、関連性はあまりないらしい。。主な原因としては、、筋力低下、ハムストリングスの収縮(骨盤固定のためハムストリングスも収縮し膝伸展に抵抗)、ハムストリングスの短縮(10°SLRではLagがない場合など)、痛み(反射性の抑制)、腫脹(伸展域の方が関節内圧が高まり大腿四頭筋に抑制をかける)。などがある。

 

〇段差昇降Ex

・中殿筋、股関節内転筋、TFL、Quadでは前方(か側方)症候動作より後方昇降動作の方が筋活動は高くなる。

股関節伸筋群(大殿筋・半膜様筋、大腿二頭筋)や足関節周囲筋(腓腹筋、TA)においては昇降様式による変化は認められない。

 

・腓腹筋以外の股・膝・足関節周囲筋においては、台の高さが高いほど筋活動は増加する。

 

・下腿外旋位での昇降はVMと大腿二頭筋、内旋位では半膜様筋が高い活動する。

 

 

・臥床中の臥位でのトレーニングは、果てしない量をこなさないとなかなか廃用予防にはならないか。非荷重時期は高頻度のトレーニングが必要となってくる。同時に病棟内での生活レベルを早期より上げていく。

 

・自転車エルゴは大腿四頭筋の活動維持に比較的効果的とされる。

 

 

〇非荷重トレーニング

・SLRでは腸腰筋はあまり鍛えられない。

 

・大殿筋は伸展・外旋を意識。MMT2以下では腹臥位、膝屈曲位にて股関節内外旋実施。筋力3程度なら側臥位・股・膝屈曲位で開排し外旋。骨盤はしっかり固定。強くなるにつれ、両足ブリッジ、片足ブリッジへ。