○大腿切断

・短断端ほど股関節屈曲,外転,外旋の拘縮を起こしやすい.屈曲拘縮は腸腰筋の温存とハムの切断による.外転拘縮は中殿筋・小殿筋の温存と内転筋群の切断による.外旋拘縮は外旋筋群(大殿筋含め)の温存と内旋筋群(大腿筋膜張筋,薄筋)の切断による.

 

 

○下腿切断

・屈曲拘縮を起こしやすく,短断端ほど好発する.青山はその理由として,①切断するときにGastroで脛骨骨端を包むように固定するため,切断者は膝を伸展すると痛いので,屈曲位に保とうとする.②下腿長が短くなるため,背臥位で膝を曲げやすい.立位でも重力による伸展力が働かない.③股関節屈曲すると,ハムは緊張し,膝関節屈曲する.一方Quadは緩む.といった3点を挙げている.

 

○足部切断

・Chopart切断はアキレス腱が温存されるものの,足関節を超えて足部に付着するほぼすべての腱が切断されるため,尖足が必発する.外反筋群も切断されるため,しばしば内反尖足を生じる.尖足のため距骨・踵骨前面に荷重がかかりだすとベンチや褥瘡が生じやすい.

 

・Lisfranc切断はChopart切断よりも腱の付着が若干温存される.しかし,足背屈筋群の切断のため尖足をきたし,外反筋群(短腓骨筋腱)が切断されるため内反変形もきたしやすい.足部の長軸縦アーチが短縮し,裸足で荷重歩行する場合は常に尖足位となる.

〇評価

 

義足の作成が遅れるほど入院期間も伸びたりって感じだろうか。その辺の仕組みも場所によって違うのかな。切断患者に慣れている病院はもっと動きが速いのかもしれない。

 

 

けっこう注意するべき点が多くて、大変だけどうまく患者さんと関係を築くことができればスムーズに運ぶかもしれないし、その逆もしかり。

今まで見た人の中には不信を強めたり、なかなか集中できていなかったりと、性格にもよるかもしれない。障害受容自体が難しいだろうし。