動画で将来について心配することの愚かさについて宗教家が語っているのを聞いた。何か仏教の寓話のようなものでお金持ちが今の自分の財産では自分の孫などを豊かに暮らさせることが出来ないという心配をしていてそれをある高僧が将来のことについては今心配してもどうしょうもない。自分たちは今日暮らせるだけのものがあればいい。明日の糧は明日考えればいい、今日楽しんで生きることが大事だと諭してその金持ちも考えを改めて将来のことについて考えることをやめたというような内容だったと思う。

昔の寓話なのでそれから私たちは何かを学んだりあるいは反論したりする必要もない。おそらく昔と今日であれば心配事はより多くそして複雑化している。心配事は食べることや財産のことだけではなくて自分たちが生きている社会の中に満ち溢れてより複雑になっていて解決策どころか何を本当に悩んでいるのかわからなくなってしまっているのだろう。

私は現在は明日や将来について心配しないというよりは徹底的にしつこく心配したほうがいいのではと思う。心配事から逃れるよりは毎日何かに心配していた方がよほど健全なような気がする。以前に心配ごとの9割は起きないという本だか話だかを見聞きしたことがある。私の経験上9割は大げさにしても半分は起きなかったような気がする。そして心配事が起きなくても心配したことを後悔しなくて心配してよかったと思う。

人間は心配する生き物ではないかと思う。