私は今はずいぶんと落ち着いてはいるけど、以前はかなり重度の糖尿病であり結局足を切断することになった。

その糖尿病が名称を「ダイアベティス」とかに変更しようという提案が学会でなされているそうだ。理由は「糖尿病」という名称が病態を正しく反映していないとかあるいは「尿」という排泄物の名前が入るとネガティブなイメージに繋がるということらしい。

私は糖尿病患者として「糖尿病」という名称に愛着?がある。よって変更することに反対である。「糖尿病」が病態を正しく反映していないというが横文字の「ダイアベティス」だったらどう正しく反映しているというのだろうか。医師とか研究者なら横文字でもピンとくるのだろうが患者特に高齢者は「糖尿病」と言われたほうがよくわかる。一般の患者に詳しい正しい病態なんかどうでもいいわけであって分かりやすい名称の方がいいに決まっている。

また「尿」という排泄物の名称が入るとネガティブなイメージにつながるからよくないとかは、病気だからポジティブなイメージの名称をつけられても困るわけで、確かに「糖尿病」という名称は暗くて重苦しいものがあるけどこの病気の持つ怖さの一端を経験した身からすればネガティブなイメージがあったほうがいいのではと思う。

病名を変えるということは専門家の間では問題ないかもしれないが一般の国民とか患者には間違ったメッセージを送ることになるのではと心配する。