最近のWebライターは、「企画力」や「バズらせ力」が必要という話をよく耳にします。
編集者やライターが集まるイベントで、声高に言われていることでもあります。
…正直、私はどちらも苦手。
とはいえ、しがないライターですし、根が小心者なので、「私は特殊なのだろうか」、「もっと『企画力』や『バズらせ力』を身につけなければいけないだろうか」という悩みは常につきまとうわけで…。
そんな私でも、自分が取材してみたいところがあれば、合うメディアを探して提案することもありますし、Aの媒体で取材させていただいて面白いお話が聞ければ、切り口を変えてBの媒体でもどうですか?という提案はさせてもらっています。
でもそれって、ほんとに経験ありきというか、「0→1」の企画力ではなく、「1→2」の展開力でしかないんですよね。
すでに繋がりのあるメディアにしか、提案することもできませんし。
…と考えていると、ライターに求められる「企画力」や「バズらせ力」って、実際のところ何なんだろう?と思うわけです。
もちろん、せっかく書いたのだから、多くの方に読んでいただけるのは、とっても嬉しいことです。
メディアとしても媒体価値が上がって嬉しいでしょうし、取材させていただいた企業にとっても宣伝になって喜んでいただけると思います。
まさに、三方よし!
それはわかっているのですが、今の自分の仕事に置き換えて考えたときに、“「企画力」や「バズらせ力」を発揮した原稿”というものが、まったくイメージできません。
“Webライター”と一口に言っても、私のようなBtoBメインの職業ライターではなく、コラムニストの方を指しているのであれば納得がいくのですが…。
すべてひっくるめて「これからのWebライターは『企画力』や『バズらせ力』がないと生き残れない!」と言われても、いまいちピンとこないんですよね…。
最強ライターとして名高いヨッピーさんの記事は、たしかにバズるし、その能力は本当にすごいと思います。
でも、すべてのライターにそこを目指せっていうのは、ちょっと違うんじゃないかなぁ。
オウンドメディアを持っている企業が、ライターに「企画力」や「バズらせ力」を求めるのは、「編集者を雇うコストを下げるためかな?」と推測できますが、編集の人がライターにそれを求めるのは…「職務怠慢なんじゃないの?」と思わずにはいられません。
実際、編集と名乗る人がいるところでも、かなりざっくりと「こういった分野で何か書いてください」とか、「この事柄に関することで、いくつかアイデアを出してください」と言われることも、あるにはあります。
しかし、執筆料とは別に、企画料をいただけることなんて、滅多にありません。(売れっ子なら違うのかもしれませんが。)
一方、メディアを生業としているところでは、そんなことは絶対にないんですよね。
せいぜい企画ありきで「もし良い取材先があれば、提案してほしい」と言われるくらいなものです。
もし、多くの記事が必要で、ネタ出しが追いつかないから助けてほしいということであれば、企画料としてしっかり別料金を支払っていただきたい。
ましてや、あたかもライターの職能として、必須の条件だというように洗脳するのは、やめていただきたいです。
…そもそも、編集とライターの明確な境界線って、どこにあるんでしょうね?
ヨッピーさんのような芸人タイプではなく、普通の職業ライターで、「企画力」や「バズらせ力」によって活躍されている方がいらっしゃるなら、ぜひお話を聞いてみたいものです。
Madoka