五感の不具合や痛みに苦しみながら生きるより、

痛くなく苦しくなく死ぬほうがマシだと思って生きてきた。

実際これまで、

怒りや恨み等のネガティブな感情を抱えたまま

「先に死んだもん勝ち」てな状況が波状的に襲ってきて、

現在も“問題の対象人”を変えながら進行中である。

そうした中でトリプルネガティブ乳がんてやつに罹患して、

「もうええわうんち」と居直り笑いが出たのだが、

やっぱり“自分の癌”は気にしてしまう。

どこまでいったか、広がってないか、

医者は何も言わないけど

転移はホントに腋窩だけにとどまっているか――。

 

幸いだったのは、性格。

性向、嗜好と言ってもいいかもしれない。

恐怖を感じたりキライだったりする生物以外は好き

中でも植物に関しては、

雑木雑草や作物、観賞植物も感覚的に一緒くた。

そして我流の思いつきで実験するのが好き。

今はその3点に支えられている。

 

中断した非公認パッチは再継続。

中断前はティッシュに包んでインナーに挟むだけだったが、

それではズレてしまうので

現在は上から固定用の粘着シートを貼っている。

パッチを貼って16時間以上30時間以内の範囲でほっといて、

そこからパッチを外し、1日以上の空白期間を置くと

乳首周りのカサブタ?の表面がボロッと取りやすくなる

(但し免疫力が落ちてるので無理にハガすことはしない)。

とれたカサブタ?が、

正常細胞の死骸なのか浸潤癌細胞の死骸なのかはわからん。

この我流実験が

治療にプラスなのかマイナスでしかないのかも不明

なのに「成果グッド!」のような気がしてくるから不思議だ。

 

しかし、こんなことやって、

たとえわずかながら効果があったとしても

私の主治医は乳腺外科医

外科医である以上、切るのが仕事。

どれだけ浸潤の範囲や腫瘍が小さくなっても

どうせ廓清術(※)で、

ずっぱり広範囲に切除されてしまうのだろう。

なんだか悲しい。

 

※廓清術

悪性腫瘍の摘出手術の際、腫瘍そのものだけでなく、周囲のリンパ節や転移している可能性のある疑わしい組織を徹底的に取り除くこと。(医療・ケア用語集より)

前記事を書き終えて2日後、またカタツムリをもらった。

ウスカワ3匹とツルガマイマイ1匹。

それぞれ別の人たち(友だち含む)からだ。

ツムちゃんも入れると、これで合計7匹。

「見つけたらくれ」と言ってたのが2年前。

なぜ今年になってからこんなにはてなマーク

今年はカタツムリの当たり年なのかもしれない。

ウスカワとツルガはもうこれで十分。

ツムちゃん(ナミマイマイ)だけはまだ1匹なので、

どなたかナミマイマイ見つけたら私にください<(_ _)>

 

先週の月曜日に3クール目の初回(キイトルーダ+パクリタキセル+カルボプラチン)、そして今週月曜日(昨日)にパクリタキセル+カルボプラチン。

どうもキイトルーダがあったほうが、私の体調にはいい。

点滴を終えた後は体がふらつくので、40分ほど休ませてもらうのだが、キイトルーダが加わるとふらつきがない。気分もなぜか爽快になって帰宅後はすぐに家事にとりかかることができる。一体どういう働きでそうなるのか謎だ。

 

8週目を終えてのおっぱいの状況は、先月の6週目よりいささか後退した感。

6週目の診察では、主治医先生が目視と触診で「4cmくらいあったのが2cmちょっとになってるビックリマークリンパの膨らみもほとんどわからない。順調、順調ビックリマーク」と喜んでくれたのだが、またちょっと、ほんのちょっとだけど乳癌が浸潤を開始したようだ。

関係あるかどうかわからないのだが、先月は6週目までに4日に1度はフキの葉を潰しておっぱいに貼っていた。それが25日以降、昨日までお留守になっていた。多忙だったからと言いたいが、暑さで外にフキをとりに行くのがめんどくさかった。

ノボロギクなら葉や花が柔らかいから刻んだり潰したりするのが楽なのだが、最高気温23℃以上が数日続くと種子が休眠してしまうらしく、生えてこない。

仕方ないからトウ無しのフキの葉を代用にしたけれど、暑さの防衛反応でバリバリに硬い。たぶんペタシンはフキノトウのトウの部分にしか無くて、初夏以降のフキの葉にはピロリジジンアルカロイドが充満している。刻んでる途中で、指についた汁をちょっと舐めてみたが、猛烈に苦くて、しばらく舌が痺れた。これが肝臓に入ったら、そりゃ肝臓のたうち回るわアセアセ

刻んでもバリバリのやつを、乳鉢を使って、クーラーのない台所でゴリゴリ擦る。水をちょっと加えてまたゴリゴリ擦る。汗がしたたる。ワシは独り江戸時代かっ。

要は、心のスタミナが切れたのね。この天然パッチが本当に効果あるかどうか知らないけど、やっぱりもう少し続けたほうがいいかもと、昨日からまた開始した。ちょっと頑張ってみる。

 

あと、抗がん剤の副作用としては、下痢様・水様便が増えて、便漏れが起こるようになった。尿漏れは前からあった。でも便漏れは初めて。

わかんないのよ、出てることが。オシッコがしたくなってトイレに行って、それで初めてパンツが汚れてることに気がつくの。加齢も原因のひとつだとして早くないかはてなマークあせる

 

いろいろ気をつけなきゃいけないことが増えたけど、寒い時期じゃなくてまだ良かった(11月から3月まで、私の足は冷えで痛くて動かなくなる)と思わなきゃやってられない。

 

ああ、ところで大事なことが先日わかった。

母が癌で亡くなったあと、がん保険に入ったつもりだったけど、ただの入院保険だった

当時をよくよく思い返してみたら、会社を辞めて何年も経っていて、家計は義母と夫が握ってたから、私は自分にあまりお金を使えなかった。それで高めのがん保険でなく入院保険にしたのだった。がっくり~~えーんえーんえーん

その反省から、自分に使えるお金が少ない皆さんにおススメする。

何があるかわからないのだから、少々上乗せしても、自分のためにがん保険またはがん特約には入っておくべき。必須だよ~!!

この記事の画像には

ナメクジを連想させてしまう画像が含まれています。

苦手な方はご注意ください。

 

舞鶴フィールドミュージアムや琵琶湖博物館のHPではカタツムリの種類と生育環境を知ることができた。しかし飼育方法と生態については、noteかどこかの個人ブログにとてもお世話になった。

なのに、そのブログが見当たらない。

2021年暮れまでは確かにあったのだけどあせる メモしときゃよかったあせる

 

ツムちゃんが来るまで、私が知ってたカタツムリの種類は

クチベニマイマイのみ。あとはみんな一括、「カタツムリ」で済ませていた。

地域を限っても、オオケマイマイ、ニッポンマイマイ、ウスカワマイマイ、こんなにいっぱい種類があるなんてあせるかたつむりと、

新しい世界が開けた気分。

 

欲深い私は、琵琶湖博物館が「身近にいるカタツムリのなかま」で紹介するカタツムリの中で、ツルガマイマイに目が留まった。レア度は★★★★。

奇特な読者の方の利便を考えてページをアップしてみたよ!

読めない文字は、博物館サイトで確認してねほっこり(2024.07.01)

 

滋賀基準だから、敦賀ではもう少し一般的な(レア度★2くらいの)マイマイかもしれない。しかし、この二十余年でクソほど開発されまくった敦賀市中を鑑みるに、レア度★3くらいに珍しくなっていてもおかしくない。

 

……小さなツムちゃんをじっと見た。

じっと見たけど、小さすぎて模様がわからない。

体の色もはっきりしない。てか、殻も体も透けてる汗

でも、もしかしたらツルガマイマイ

バカは希望的観測で未来を望む。そして私はバカである。

俄然、このツムちゃんの育成に多大なやる気が出た。

(いま思うと、このやる気が乳癌の進行を多少遅らせたような……)

 

ツムちゃんを家に迎えた翌月、私はたまたま気分転換に競馬仲間のいる喫茶店にいた。カフェオレを飲んで、小一時間して帰ろうとした時に、ふと、マスターに「カタツムリを見つけたから飼うことにした」と報告した。

「え゛?カタツムリ?なんでまた」。

怪訝な顔でマスターが聞き返すや否や、カウンターにいた酔っ払いのおっさんが「何!? カタツムリはてなマーク」と、白い歯を見せて嬉しそうにこちらを見た。店の常連のようだが、知らない人だ。

 

カタツムリはフタを持たない陸巻貝の総称。種類別に言うときは「マイマイ」と言う。

ナメクジはカタツムリが進化したもの。ナメクジの背中を触ると突起がある。それがカタツムリだった頃の殻の名残り。

日本にカタツムリは800種類以上いる。大きく移動できないから地域ごとに進化したりしてそれぞれ特性を持つ。

カタツムリを飼うなら甲イカの骨を干したカトルボーンが必須。柔らかいから小さなカタツムリにも食べやすく、殻を大きくするのに役立つ。インコのエサとして大抵の大きなスーパーで売ってるから試してみたらいい。

カタツムリは基本的に悪食。クチを触ってみたらわかるけど、けっこう鋭い歯を持ってる。それでなんでも削り取る。

 

……おっさんは、上記以外にもいっぱい(いっぱいすぎて覚えられなかった)、カタツムリについて教えてくれた。というか、ほぼ独り舞台の熱弁。ジェスチャーを加えて交尾の様子まで教えてくれた汗

おっさんと書いたが、頭髪のせいで老けて見えるだけで、実は私より十歳近く若いのだった。

聞くと、生まれ育ちは大阪市内。大学も大学院も大阪で、福井に単身赴任する前はカタツムリを千匹繁殖させたことがあるそうな。なるほど、敦賀だけでなく福井県内にも、ネイティブにはいそうにない『ザ・関西人』タイプ(旧来の大阪人の良さは率直なところで、この先生もすごく率直)。

 

おっさん、もとい、F大学で教鞭をとっているというこの先生にはそれ以来、とてもお世話になっている。

ツムちゃんは後日、期待のツルガマイマイではなくナミマイマイと判明したが、可愛いことには変わりがないし、周囲に「カタツムリを見つけたらワシにくれ」と吹聴してたおかげで、この6月19日に、市東部の山間で兼業農家をしている方が、違う種類のカタツムリを2匹、捕まえておいてくださった。

これはウスカワマイマイ

小さいけど生命力旺盛な、畑の害虫である。

 

そして……

次が 閲 覧 注 意

 

どでどでどど~ん!!

これが待望のツルガマイマイ!!

大きいけれど、ツルガマイマイもナミマイマイも、

基本は森林に棲む子たちだから人工的な環境にとても弱い。

自然保護センターではツルガマイマイと同定されたが、

先生はミスジマイマイとの混種ではないかと見立てた。

 

早速、先生に画像を送りましたとも。

県の自然保護センターにも画像を送って同定してもらい、

先生からの連絡を受けて、ケージを持って例の喫茶店へ。

夜だったので、お客さんは先生と私と敦賀名物かたパン店主の3人のみ。

マスターも一緒にツルガマイマイを確認しつつ、

カタツムリの話に花を咲かせ、そこからセミの話になり、

モリアオガエルの話になり……

 

生き物の話がこんなにできる、とてもいい夜になったほっこり

ツムちゃんがきっかけで生れたご縁、

カタツムリちゃん、ありがとねほっこり