計画にしたがって、気長に投薬治療を続けなくてはならないとき、「クール」という言葉が使われる。

この「クール」、調べてみるとドイツ語で、「治療期間(のひと区切り」を意味するのだそうだ。

 

てことは、以前に書いた〈わたしの抗がん剤投与計画〉の

1コースが1クールということなのだろう。

〈主治医から「○クール」と言われても、計画のどこをさすのかさっぱりわからなかったあせる

 

第1弾

1週目 キイトルーダ+パクリタキセル+カルボプラチン

2週目 パクリタキセル+カルボプラチン

3週目 パクリタキセル+カルボプラチン

以上を1コース(クール)として4回繰り返し

 

第2弾

1週目 キイトルーダ+エピルビシン+エンドキサン

2週目 キイトルーダ+エピルビシン+エンドキサン

3週目 キイトルーダ+エピルビシン+エンドキサン

以上を1コース(クール)として、これも4回繰り返し

 

先日(2日前)、第1弾の2クール目を終えた。

点滴投与前には採血と血圧測定がある。

5月初旬に受けた検診結果と比較して、

今の私の体の状況は、

 

・基準値以下…赤血球数、ヘマトクリット、総蛋白、アルブミン、総ビリルビン(直接・間接とも)

・基準値越え…ALT、LD、CK、CRP

 

主治医さんは「問題ない」とおっしゃったが、

検査結果の数値評価でHとLが増えてるのは

素人的にとても怖い。

骨髄抑制による貧血と、肝機能障害が始まってるようだ。

実際、脱毛が酷くなってから、味覚障害が明瞭になった。

塩味がまったくわからないのだ。

甘みや唐辛子系の辛みはわかる。

でも塩分を舌がまったく感知してくれない。

 

2クールめ最後の投薬を受けた日は、

朝から頭がぼんやりしていて、

病院で測った血圧は、上が60台で下が44

看護師さんは「あら、低いわね」と言いながら

それまでの私の測定値を見て「もともと低いんだわ」と、

納得した感じでスルーしておられたが、

自分的には「ああ、どこか出血してるな」と感じた。

その日の夕方、風呂に入ろうとして気がついた。

左の足首の外くるぶしと

アキレス腱あたりの毛細血管が破れたのだろう、

ぐるりが赤黒く変色していた。

「BMI30越えで、年齢65歳超」の内出血足首なんざ

誰も見たくないだろうから写真は載せないが、

癌治療の日々は毎日がスリルの連続なのだと思い知った。

 

まぁワシの場合、

60年超も生きてこれたんだから、

楽しく生きんとしゃあないわな。