過去の入院では

自分自身がぐったりしてたのでわからなかった。

なんでこう、気持ちは元気って時の入院は、

とにかくヒマで、しかも腰がめっちゃ痛くてだるいのか。

マットの固さもあるけれど、

私は体の厚みと幅が普通体型女性の1.8倍はあるから、

ベッドの幅が気になって

寝返りがしにくかったのが大きいようだ。

 

退院の前日、1回目の抗がん剤点滴投与。

左腕に何をされてるか、目をつぶって見ない見えない状態で

ただただ気持ちが幸せになる直近の記憶(クロマニヨンズはあのドラマーさんがいなかったらバンドの体を成してなかったかもしれないな~とか、漫画の『約束のネバーランド』のコニーちゃんはアニメのより可愛いとか)だけを追った。
 
『約束のネバーランド』は数年前に少年誌で連載されてた漫画である。
コロナ時に配信で実写映画を視聴、設定が面白かったので原作が気になってた作品だ。ようやくネットカフェで全巻読了、素晴らしくエグい物語力と画力を堪能させていただいた。
(画像は集英社サイトからお借りしました)
 
途中、寝入ったかもしれない。
最低2時間くらいは点滴されてたはずだが
長いとは感じなかった。
 
点滴は無事終わった。
そのあと、ちょっとエライことになった。
私の骨盤底筋群はユルユルで、尿漏れ・頻尿当たり前。
なので、どわっと出た、何回も。そう、オシッコが。
尿意なんかもよおしてないのに、
パンツどころか
入院セットのパジャマズボンがあああああガーンガーンガーン
 
家の中でならともかく、
病室でヒトが来るのを警戒しながら
ぐしょぐしょのパンツやズボンを取り替えるのって、
自分が情けなくてすごく気持ちにコタエる。
だから、自分の骨盤底筋群に自信がない人は
恥ずかしくても点滴前に
パンツ型の紙おむつをはいておくのをお奨めする。
 
 
点滴投与の数時間後、つまりその日の夜、
気持ちがフワフワして多幸感満載になった。
不思議だったが、
抗がん剤についてのパンフレットを読んで納得。
パクリタキセル注射液には結構な量のアルコールが含まれているのだ。薬剤師さんから「この抗がん剤はアルコールで溶かしてあるので……」と説明を受けたが、大した量じゃないと思ってた。
なるほど、「ご自分で運転しないで、送り迎えしてもらうか公共交通機関を利用してください」と念を押されるはずだ。