「穴が開いたり、よれよれになったパンツやブラジャーはただのゴミ!

 そんなものは捨てなさい!」と娘に叱られて、

薄着の季節用にブラジャーは新しいものに買い替えた。

重ね着ができる気温15度以下のときはノーブラだ。

ぼやき芸人(今ではキャンプ芸人?)のヒロシの、

おかんの行動と気持ちがよくわかった。

(「ひさしぶりに実家に帰ったらおかんがノーブラになっていた」ってやつ)

 

それからはどんどん、

経年劣化(老化)で体中の表皮真皮がハリを失っていって、

全身の皮膚のたるみが進行した。

そして右乳のしこり様のものは弾力がなくなり、

硬く、ちょっと大きくなった。

乳がんの不安が頭をよぎったが、

かつて受けた乳がん検診でマンモグラフィーに懲りていたのと

「病院、医者、看護師は説教してくる」という苦手意識、

および敦賀市の医療に対する不信感

(都会と比較してだから、一種の蔑視と言ってもいい)で、

「このまま死ぬなら死んでもいいや」と不安にフタをして過ごした。

 

ここで、カミングアウトしよう。

もんのすごく嫌われるから黙っていたが、

実はわたしは喫煙者である。

それも50年近いキャリアの依存症ヤニカスである。

息子がお腹にいるとわかってから

産んでしばらく経つまでは禁煙できたが、

再開したらとめどなくなった。

そのあいだに禁煙にチャレンジしたことは何度もある。

そのたびに欲求に負けて失敗した。

つまり節食で失敗してきた歴史同様、「自分に甘い」のである。

わかってるから、言うな。

 

おっぱいに話を戻す。

 

『来年は年金を受け取る年齢になりますよ~』とのお知らせがきた頃だから

1年半くらい前からだろうか、右の乳首回りの痛みが強くなって寝づらくなった。

 

その前の、令和二年、つまり2020年の12月に息子が骨折入院し、

その2日後に自己免疫疾患の持病を持つ弟が危ないとの連絡を実姉から受け、

実姉との悶着が再燃したあたりで

市販の睡眠改善薬を飲まないと怒りで眠れなくなっていたので、

睡眠薬依存症にならないように自己流で工夫して、

ときにはビタミン剤やコンドロイチンサプリを

睡眠薬だと自己暗示にかけ、服用して ‘ごまかし寝’した。

このときの乳首回りの痛みはまだ、現われたり消えたり、

消えてる時間が長かったりしていた。

いま思うと、それも楽観視につながっていたようだ。

(歯の痛みを放置する心情と同じね。放っといても治るもんじゃないのに)。