このところ、ウチのご住職(夫)は

境内の草木の整理に熱心だ。

膝と足首をいわしてる私の代わりに

草むしりや剪定をしてくれるのはありがたいのだが、

必要な木と勝手に生えてきた木、

および植栽してあった草花と雑草の区別なく、

ノコギリで切ったり

根こそぎ抜いたりしてしまうのがなんともかんとも。

 

口出しすると

「なら、おまえがせーや!!ムキー

なんのためにやっとると思とんじゃーっ!!ムキー」と

キレるのが目に見えてるから言わんけど、

たとえば、シラカケとクスノキの区別、

宿根のナデシコやミヤコワスレと雑草の区別が

致命的についてない。

(特にシラカケは、浄土宗のお寺の花立てに必須なのだ)。

 

彼が去年や一昨年より精力的に切って回ってるのは、

コロナの影響でおつとめが激減、

本山での布教司研修会や県内の宗役員会が中止になり、

運動公園や行きつけの喫茶店も休業、

かけもちしている読書会のいずれもが

とりやめになってしまって、

そのぶんのエネルギーが

緊急事態が解除された今、爆発してるからだろう。

 

寺や葬儀の意義が疑問視され、

墓じまいが盛んな昨今を憂いた他宗派のお寺さんと始めた

‘宗派を超えた僧侶たちの会’で、

仏教の勉強会をやろうと提案したのにそれが却下されそうなのも

彼の強迫的な境内の草木整理に結びついていそうだ。

 

自分にとって目障り。

それだけで抜かれ、切られていった草木のおかげで、

水はけが悪いために蔓延したきちゃないコケや

「なぜこんなところにはてなマーク」と思われそうな切り株が

とても目立つショック

 

どうせなら

墓と墓の背中合わせの間に生えてきた雑木や雑草を抜き、

境内の庭部で不要に生えてきた木の切り株を

ちゃんと根起こしして処理してくれりゃいいんだが。

そういうのは見えないんだわショック