スーパーの中にあるシネコンが

先週金曜日(6月5日)から上映を再開した。

約2か月ぶりである。

ステイホームでビデオ・オン・デマンドが主流になり、

映画館がますます衰退するのを案じていた私には

再開が嬉しい照れ

 

一方で、私自身、

これまでそう熱心に映画館に足を運んでいたとは言えない。

買い物等に外出したら‘すぐ戻る’ことを

陰に日向に義務付けられた年数が長すぎて、

その枷が軽くなっても‘気の重さ’から抜けにくかった。

「映画館で映画を観るなんて贅沢」――

「お金とヒマがあるからそういうことができる」――

私の周囲にいる‘こちら(地元)の人’は

そんなことを平気で言う人が多いから、

狭い社会、バレたくもなかった。

 

観たかったのに気がついたら上映期間が過ぎていた、

あるいは観たいと思う映画がたまたま無かった等も

理由としてあるけれど、

要は、億劫さを上回る動機づけに欠けていたのだ。

 

でも、ステイホーム期間のおかげで

『映画を映画館で観る』メリットがよくわかった

 

ネット配信やDVD・ブルーレイのレンタル料金に比べると、

映画館の入場料は高い。

高いけども、家やネットカフェのちっこい画面で観るよりは

映画館のでかいスクリーンで観るほうが私には心地よい。

なんせ集中できるし、

作品によっては‘でかいスクリーンならでは’のものがある。

60インチテレビを買って

居間をおしゃれなミニシアター風に改造して……なんて、

立場的・資金的に無理な私には映画館しかないおねがい

 

義父母を彼岸に送って自分も還暦を過ぎ、

ただでさえ衰退に向かっているカラダと脳みそである。

ちょっとずつ、したいことをできる範囲で本当にする以外、

心身の健康を取り戻す術はない。

 

しかし、こちらの映画館(シネコン)の命運は風前の灯だ。

コロナ禍以前から、

大都会でヒットした超メジャーエンタメ作品と

春・夏・冬休みの子どもと家族向けエンタメ作品以外は

上映開始から10日も過ぎればガラガラ。

多くて5人、または3人、2人。1人貸切状態だってある。

よくこんなので上映してくれてると感心する。

仮に補助金が出てるとしても、

支配人と劇場スタッフのモチベーションは上がらないだろうに

(前またはその前の支配人は熱心な映画マニアだったが、

彼は鯖江の系列館に異動してしまった。とても寂しいショボーン)。

 

 

<当地シネコンの概要>

シアター数: 全4館(500坪); 

客席数CINEMA 1  172席+車椅子スペース. 

     CINEMA 2  272席+車椅子スペース. 

     CINEMA 3  99席+車椅子スペース. 

     CINEMA 4  155席+車椅子スペース

合計 698席