入院前に容体悪化、埼玉 (日経)

県や関係者によると、男性は11日に発熱などの症状を訴え、16日に陽性と判定された。症状が安定しており、保健所はすぐ入院する必要はないと判断。自宅待機とし、保健師が毎日電話で体調を確認していた。

男性は20日夜、保健師に具合が悪くなったと伝え、21日に入院することになった。入院前に容体が急変し、病院に搬送されたが死亡が確認された。(以上、記事本文)

 

記事では、

県の担当者は『今後、このような事が起きないように努めたい』とする一方、保健所がこまめに状況を把握しており、対応に問題はなかったとの認識を示した。」

「県内では感染者用の病床が不足し、22日時点で349人が入院できずに自宅待機中。県は医療機関に協力を呼び掛け、病床の確保を急ぐ。」

という文面が続く。

 

これな、おかしいんだよ。

だって、3月の連休前(3月18日頃)の段階で

検査で陽性と出た人は現在は

「第二種感染症指定医療機関」に

収容が義務付けられている。

自宅療養は原則許されない。

と、ワイドショー等で‘専門家’が語ってたじゃないか。

 

あくまで「原則」だから、

病床が足りない状況になれば「対応」が変わって当たり前はてなマーク

‘専門家’は

政府方針と現行法律に基づいてコメントしただけで、

地域医療の個別事情なんかわかるはずがねえはてなマーク

 

誰もここまで感染拡大するとは思ってもみなかった

とする論調が広がってる今だから、

ふりかえって検証しなくちゃいけないことが

たくさんあると思うんだ。

 

ダイヤモンドプリンセス号に乗っていて

PCR検査で陰性だったからと下船を許された乗客が、

その後、陽性転化したことがわかって

濃厚接触者を追わざるをえなくなったことや、

船内で事務作業に当たっていた内閣府の職員1人と

厚生労働省の職員3人、検疫官2人の計6人に

感染が確認されたこと(いずれも2月24日付 発表)を

今さら責めるつもりはない。

「やっぱり」 検査体制に疑問 時事ドットコム

厚労省職員と検疫官が新たに感染 日本経済新聞

 

それらに先立つ2月1日

武漢市からの帰国者滞在受け入れ先で

受けいれ業務に当たっていた内閣官房の男性職員が

支援体制(明確な方針徹底と人員補充)の不備と

帰国者たちの不満・わがままの板挟みになって

飛び降り自殺したことがあったが、

そのことを今、蒸し返して責めるつもりもない。

内閣官房職員、飛び降り自殺か 福井新聞ウェブ

 

だがしかし。

これら2月に起きたことどもを

失敗例と認識して、抜本的に対策を改め、

 新型コロナの対応にあたる」ことをしなかったから、

今の状況があるとは言えないか。

 

海外旅行にのこのこ出かけた不届き者がいたから――

ふらふら出歩くバカがいたから――

 

一面では確かにそうなんだけど、

それ以前に、厚労省も保健所も

何かをにして「検査」対象を大幅に絞った

そのことにそもそもの大問題があるんじゃないかのはてなマーク