この映画が好きな人 すまんあせる

ロバートデニーロが好きな人 すまんあせる

アルパチーノが好きな人 すまんあせる

 

選ぶ映画を間違えたっつーかショック

 

私には苦行だったえーんえーんえーん

 

本編のみの評価 星星 

 

アイリッシュマン』は、Netflixのオリジナル作品。
父権に最上の価値を置く人や

失墜しつつあるそれに郷愁を抱いている人が、
アルコール片手にまどろみながら観る映画だ。
柔らかく言うなら、
男の渋さを哀愁と共に感じたい人の映画、
‘男にしかわからない男の世界’に浸りたい人のための映画、
とでも言おうか。
少なくとも
コメディ好きの婆さん(私のことね)が

観て楽しい映画ではなかった。

鑑賞動機は至って単純。
2020年アカデミー賞の多くの部門にノミネートされた

デニーロとパチーノのダブル主演ドラマということで、
ちょっと触手が動いたのだ。
まさか時間を軽く超える大作だとは思ってもみなかった。
タイトルバックに載ってる文字をきちんと読めば
「3時間29分」とあったのに、そこを確認しなかった。

正直、ほんとダルくて、しんどくて、
最初の日は30分ほど観たけど
そのあとは、とびとびに日を空けて15分観るのが限界。
のべ鑑賞時間が1時間半ぐらいになった頃、
一体いつ大きな展開になるのか、まだ終わらんのか、
問題集の解答編を覗き見る気分でウィキペディアに頼った。

キラキラウィキペディア、ありがとう。
これは、マフィアに関わって
マフィアのお抱え殺し屋になった男の回顧録なんだね。
何か大きな、スリリングな事件が起きるわけじゃない。
派手なアクションも無い。ただただ回顧録。キラキラ


結局、観終わるのにひと月近くかかったえーん
それでもこの苦行を終えることができたのは
ひとえにウィキペディア様のおかげである。
道筋がさっぱり見えないジリ…ジリ…を
なんの当てもなく3時間以上耐えきる我慢、私には無理汗

ロバート・デ・ニーロも、アル・パチーノも、
今まで全く知らなかったジョー・ペシって人も、

その他の人も、
役者はすごく良かったのだ。


ロバート・デ・ニーロの

感情の機微表現と老衰への向かいっぷり、

アル・パチーノの

やや演技性人格の神経質で激高型な野心家っぷり。

ジョー・ペシも、

最晩年の淀川長治さんに‘くしゃおじさん’の真似をさせて

そこに‘麻生太郎氏風味’をまぶしたような顔貌をつくり、

利に敏く、温厚に見せて酷薄なマフィアの大物爺を再現していた。

評点が低いのは、ただただストーリーと展開に

さっぱり興味がそそられなかったゆえである。

 

天国や極楽を信じている人は自分が死に近づくと救われたくなる。

でも、「死後は天国や極楽に行きたい」気持ちと

「死後の復活」を望む気持ちは両立するのだろうか。

ヒンドゥー教や仏教なら輪廻転生観になるんだが、

キリスト教(カソリックではなく新教)の場合は

ミイラや腐乱死体になっても自分の体らしきものがある限り

その体での復活が可能らしい。

主人公のフランク・シーランは、

復活の生、生き直しを望むことで贖罪に代えたようだ。

哀れな希望。

 

なお、本編が終わったあとに始まる
監督・出演陣が語るアイリッシュマン』、
これは監督のマーティン・スコセッシと
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシの4人が
撮影を振り返って語りあうスペシャルオマケなのだが、
これが私には本編より興味深くて面白かった。

枯れた風を漂わせながら興に乗るとまだまだ意気軒昂、
たまに繰り出される牽制っぽいジャブや表情が

歴戦の猛者を感じさせて見ているだけで楽しい。

評価にそれを加点していいなら星は3~4になる。


(オマケ映像ではロバート・デ・ニーロだけが遠慮がちに見えた。

4人の中でアメリカの最高位勲章を持ってるのは彼だけだから、ことさら出しゃばらないようにしたのかもしれないが、ほんとのとこはわからない)

 

 

※映画ブログを書いておられる さる方の記事で、

‘「映画観たよ」記事で映画ポスターを使用しても、その映画の推奨と変わらないので著作権的に問題になることはまずない’らしい、との記述を拝見。いつも写真が無くて寂しいブログなので貼ってみました。サイズがでかすぎるので後でリサイズしてみます(初の試み (゚A゚;)ゴクリ

…と書いたけど無理だったorz あきらめますたヽ(´Д`;)ノアゥア...

 

赤文字は04/15、18:40に加筆。