夫の弟、ヒデMさんからお中元が届いた。
ヒデMさんご夫婦は、毎年、市内ではなく県庁所在地にあるデパートから、こちらの事情をよく考えた品物を選んで送ってきてくれる。
8月、寺は献立のメニューを考えるのも嫌になるくらい超忙しくなる。そして「僧侶」たちは、普段からうるさいのがピリピリして、もっと口うるさく口汚くなり、「贅沢」が加速する(忙しいのはおめぇらだけじゃねえんだよ、と言ってやれないのは、「お上人様」に食わせていただいている「人下」の身だからか)。
そんなとき、焼くだけ、あるいは温めるだけでメニューの主菜になるものがあると助かる。自らも山寺をきりもりし、夫婦して教員の共稼ぎであるヒデMさんたちは、そういうのを的確に選んで送ってきてくれるのだ。
今までは、寺に送られてくる贈答品に対するお礼の電話はシツコさんがしていた。が、シツコさんの「必殺・おすがり命令」により、今年の7月21日から私がすることになった。当然、ヒデMさんの所にもお礼の電話をする。
共働きだから帰宅は遅かろう。しかし、家には高校2年生のNちゃんと小学5年生の末っ子、Yちゃんがいるはず。(続)