今日は、隣町に震災後初めて行ってみた。何もなかった。津波で家がなくなって、奥の今まで見えなかった建物が見えた。被害がない所からは想像ができないくらいの景色がずっと広がっていた。何も言葉が出て来なかった。津波で壊れて通れなくなった道路が、工事されて通れるようになっていた。
いつも写メを撮ってブログにUPしようと思うんだけど、ニュースで流れている通りの映像。
同じ市内なのに、私の住んでいる周りは何も変わらない景色が広がっている。この違いはいつも驚かされる。
どこかで、沿岸は治安が悪く、津波の後には泥棒が増え、ガソリン抜かれたりとか聞こえてきた。確かに本当かもしれない。実際流された車を探しに行ったら、お金とガソリン取られたという人もいたから。でもみんながみんなそうなっている訳ぢゃないんだ。
誰かのブログで、災害が起きればお金なんてなんの価値もなくなるって書いてあるのを見たけど、それは違うよ。今回の震災で、こんな時でもお金がないと何も出来ないんだと実感したから。お金がないと何も食べられなかった。震災後でも、停電のなかスーパーやドラックストアは、時間短縮で今すぐ必要そうな物を売っていた。すごい行列だった。でもお金がない人は何も買えない。パンもインスタント食品も電池も・・・
外国で同じような災害が起きたら、パニックになり奪い合いになるのに日本人はすごいと言っているが、本当に実感した。みんな並んで順番を待つ。泥棒はあっただろうが、店で奪い合い奪い合いなんて起きなかった。
この1ヶ月、振り返るとホント色んなことがあった。水が出ないし売り切れだから、川に水を汲みにも通った。行列に並んで食料を買った。ガソリン詰めるのに何時間も並んだ。ガソリンがなくて歩いて会社に通った。実家の安否も分からず、電話も携帯も通じず、不安になり歩いて行こうとまで思っていた。津波の次の日、両親がアパートまで来てくれた。無事だと分かると力が抜けた。海に漁業に出ていたお父さんを見て涙が出た。
お父さんは、地震の日、海に出ていたそうだ。海の上からでも波が揺れて山が崩れたんだそうだ。ただ事ではないと察知し、すぐに岸壁に戻ったのだと聞いた。海から上がった5分10分後には津波がきたらしい。もし少しでも遅れていたら・・・怖くて震えた。両親が生きていてくれたことに安心した。と同時に海の近くに住んでいる友達、海の近くで仕事をしている友達、色んな人のことが気にかかった。
幸い私の親しい人たちはみんな無事だった。
震災から1ヶ月のとき、黙祷のサイレンが鳴った。と同時にあの日の恐怖感が襲ってきた。必死で子供を小学校に迎えに行った時の気持ちや、両親、友達と連絡が取れなかった日々のこと、ライフラインが止まり、必死だったこと・・・今でも思い出すと・・・
家や家族を失った人の気持ちは、計り知れないな・・・