慌てて取り換えられた国連本部の「おかしな韓国国旗」
【ニューヨーク29日NEWSIS】 国連韓国代表部は、ニューシスが18日(以下、現地時間)に「太極」模様(中心部の赤と青の模様)が非常に小さく描かれた太極旗(韓国国旗)が国連本部前に掲揚されていると報じたのに関連し、19日に国連代表部が保管中の通常の太極旗を国連本部側に渡したことを明らかにした。
国連本部前の掲揚台には加盟192カ国の国旗が掲揚されており、儀礼局が管理している。
国連韓国代表部側は「太極旗を含め加盟国の国旗は国連本部が一括して管理しており、これについて国連から問い合わせを受けたことはない。国旗は通常、風になびいているため、太極模様が間違っているということに気付かなかった」と弁明している。
だが、問題の太極旗はすでにかなり前から掲揚されており、一目で太極模様が通常より小さいことが分かる。このため、「国連代表部やニューヨーク総領事館は国の象徴である太極旗に普段から関心を払っていなかったのでは」と批判されても仕方がない。
さらに、ニューヨーク総領事館(金慶根〈キム・ギョングン〉総領事)と国連代表部(金鉉宗〈キム・ヒョンジョン〉大使)は国連の反対側、45番街にある。オフィスから出て左を向きさえすれば、すぐに太極旗が目に入るのだ。
総領事館の職員はパーク・アベニューにある窓口と韓国文化院を除いても、本館には20人以上が勤務している。国連代表部の場合、大使と次席大使2人、参事官8人、書記官15人など計29人、その上行政職員も24人いる。これほどの人数が毎日行き来しながら、正しくない太極旗について一度も指摘しなかったというのは理解しがたい。
特に、今年は潘基文(パン・ギムン)事務総長の就任とともに、国連に対する韓国人の関心が大きく高まっていることや、国連総会が開幕した状況で、こうしたことが明らかになったため、国民からは批判の声が出ている。
「おかしな太極旗」が国連本部前に掲揚されていると報道された直後、ポータルサイトの利用者たちは「国の恥さらしだ」「恥ずかしくて情けない」「韓国人が国連事務総長を務めているのに、何をしているんだ」などと一斉に書き込んだ。
ID「SUNKIM2000」というネットユーザーは「国連本部には韓国人がいないのか。一体どこであんな物を作ったのか」と悔しがった。また、ID「SEMOZ」というネットユーザーは「太極模様がゆがんでおり、大きさも基準と違う。あれが太極旗ならペプシコーラのマークも太極旗だ」と皮肉った。
さらに、ID「PSCHRIS」というネットユーザーは「太極模様をもう少し大きくし、師卦(四方の線状の模様)の位置を中心に寄せるべきだ。幼稚園生が描いたものでもあるまいし…」と開いた口がふさがらない様子だ。
こうした中、在米韓国系コミュニティーからも「情けない」という反応が出ている。ニュージャージー州リッジフィールドパークに住むチョン・ジンスさんは「総領事館から目と鼻の先にある太極旗があれでは、一体何をしているのか。一般国民でもない、国を代表する人々が太極旗の間違いに気付かないとは情けない」と語った。
またニューヨーク市フラッシングに暮らすミン・ビョンウクさんは「十数年前に国連本部の太極旗が逆さまに掲揚されていたのを一度見たことがあるが、韓国人が事務総長に就任した国連で、再び間違った太極旗が掲げられていたというのは、国際的な笑い物になるようなこと」と批判した。
NEWSIS/朝鮮日報JNS
http://www.chosunonline.com/article/20070920000047