ヨガと仏教は歴史的に、相互に影響を及ぼしあって発展してきたそうです。
ヨガの瞑想や八支則はその代表ではないかと思います。
 
八支則はどれも同じくらい大切で、とても奥深いものですが、
最初に八支則を学んだ時、最も印象に残り、私の心を禅修行へ向かわせたものが
ヤマのアヒムサー(不殺生・非暴力)とニヤマのサントーシャ(知足)
 
不殺生=魚も肉も食べない≒精進料理 だと思っていました。
確かに、精進料理には魚も肉も出てきません。
けれど、ヨガ指導者の龍村修先生はこのように教えてくださいました。
一切食べてはいけないのではなく、最小限のものを最大限に活かす
それは少し意外であり、非常に説得力のある言葉でした。
 
魚、肉に限らず、私たちは様々な生命を食事としていただきます。
一切の命を犠牲にすることなく生きていくことは不可能なのです。
避けるべきは、必要以上に摂取すること、犠牲になった命を捨ててしまうことです。
 
そして、
足ることを知る(知足)
 
修行中の精進料理は一汁三菜で、おかずはたくわんを含めて3種類。
持鉢(じはつ)と呼ばれる、サイズの異なる3つの器でいただきます。
 
おかずを盛る器の小さいこと。
しかし、季節のお野菜を使用した料理を毎食いただけることがとても有難く、
少量ずつでも気持ち、胃袋ともに十分に満たされることを感じました
そして、意外にも、おかわりが可能です!
 
ただし、食事作法をたった3日で習得することは至難の業です。