第12回 2023年10月28日投稿

 

 

【宇宙船内部】
女性「ママ、お父さん会いたかった」
 「信じてくれてありがとう、分からなかったらどうしょうと思っちゃったよ」
 「まずは、とても疲れてると思うので休んで、お風呂に入って寝て起きてからお話しましよう、ね」
千夏「うん、そうさせてもらっていいかな」
勇作「助かるよ、何がなんやら」
二人は、まるで温泉宿で温泉につかり、畳の和室で天ぷら、刺身、和牛ステーキ、ご飯、みそ汁で食事して、和室でふかふかの布団でぐっすり眠った。

部屋の障子が朝日で白くなり二人は目を覚ました。
勇作は、障子を開けて窓の外の景色を見ていた。
勇作「なんだここは」
 「まるで、日本の温泉宿の景色じゃないか、目の前に緑の森、その奥には山、下は綺麗な渓流が流れている」
 「本当に宇宙船の中なのか」
千夏「未来にきたのよね、そして AI を壊滅して、地球を救ったのよね」
勇作「なんか遠い昔のようだ」 「とりあえず、顔洗おうか」
千夏「うん」

二人が洗面所から戻ると、和服の女性が正座で待機していた。
和服女性「昨夜はよくお休みになれましたでしょうか」
勇作「はい、お陰様で」
和服女性「これはすべて女王様のご趣味なのです」
勇作「どおりで、落ち着くと思った」
和服女性「お洋服、洗濯致しました、どうぞ」
千夏「わーありがと」
二人は素早く着替えた。
和服女性「では、女王様のところへご案内致します」
白い通路をしばらく進むと 6 人がゆったりと座れる和室に案内された。

女王「ゆっり休めましたか」
勇作「はい、日本にいるかと勘違いしました」
女王「お父さん、私に敬語なんてやめて」
勇作「いやー、ついオーラに負けてしまうよ」
女王「わたしもあの日、ママとお父さんと再会したときは、それはもうどうしたらよいか、という感じでした、びっくりでした」
千夏「じゃぁ、ゆっくりお話を聞かせてくれる」
女王「あそうだった、えへっ」「私は全宇宙の女王、アミダラ」
勇作「ぜ、全宇宙なのか」
アミダラ「そうなの、転生したら全宇宙の女王に生まれ変わっていたの」「ママとお父さんと再会したあの日もしっかり覚えているわ」 「ママたちが未来に行った、未来の日にちを聞いていたので忘れなかったわ」

 「私、義男くんと結婚して、男の子と女の子の双子生みました。男の子はルーク、女の子はレイアと名付けました。二人を育てて 90 歳老衰で死んだの、とても幸せだったわ」
 「あっ、そうそう天国でゼウス様とアクア様にお会いしたわ」
 「お二人とも、ママとお父さんにとても会いたがってた」
勇作「死んだら会えるね」
アミダラ「ふふっ、相変わらずね」「でね、ママとお父さんにぜひ手伝って欲しいの」
 「今ね、この宇宙の惑星同士が戦争しているの」
 「この戦争を止めて欲しいの」
勇作「今度は、スターウォーズか」

アミダラ「私は王家に生まれたこともあり、幼いころから超能力と魔法両方使えることもあって、女王という座に就くことになったの」
 「全宇宙の王って、宇宙全体の平和を維持するために必要なすべの権限を持ってるの」
勇作「戦争の原因はなんだい」
アミダラ「私を女王と認めない兄が反勢力を集めていて、規模は大きくないけど目立ってきたの」
勇作「嫉妬か」
アミダラ「兄とは昔から仲が悪かったの、だから距離を置いていたわ」
勇作「その兄さんを倒せば解決しそうだな」
アミダラ「兄はリーダーの素質はないわ、きっと裏で操
っている黒幕がいるはずよ」
勇作「黒幕に心当たりはあるのか」
アミダラ「証拠はないけど、兄の戦闘の指導者でベルク・
カッツェという 暗い人だと思うわ」
 「そろそろ私の故郷に到着するわ」
機内アナウンス「当機は間もなく M00001 に到着致します。なお、着陸の衝撃をなくすようシールドを装着致しました」
シールドは、着陸の衝撃を防止するだけでなく、機体から空港の建物に入るまで狙撃による防弾、爆破テロ防御等様々な攻撃から命を守るものである。
アミダラ「さぁ、私たちの宮殿に行きましょう」
3 人は大型戦艦の中から小型移動機に乗って外に出た。
いきなりロケット弾の攻撃を受けた。
しかし、シールドのおかげでどこにも損傷はなかった。
アミダラ「お二人とも大丈夫ですか」
千夏「私たちなら心配しなくても大丈夫よ」
勇作「アミダラ、シールドを一瞬解除してくれないか」
アミダラ「はい」
アミダラが念じると勇作のシールドが解除された。
勇作は空に飛び立ち狙撃者を探した。
勇作「サーチ」探索魔法を使った。

狙撃者は 3 人いた。ロケット弾が 2 発、小型移動機に向けて発射された。
勇作「光子力ビーム」目からのレーザー光線でロケット弾は 2 発とも撃破した。
狙撃者 3 人が勇作を確認すると逃げようとしたが、勇作が金縛りの魔法をかけた。
勇作が 3 人に近づくと盛んに何か言っていたが、勇作にはわからなかった。
取り敢えず、3 人を空港に入口へ運んだ。
アミダラ「お疲れ様でした、この者たちは兄の仲間です」
勇作「それじゃ、こいつらを放してやる代わりに伝言を頼むか、だれか通訳を頼みます」
和服女性「私、サーシャが通訳致します」
勇作「では始めます、我々はアミダラに味方する。我々の力は、惑星も破壊できる、直ちに降参せよ、もし、戦闘を続けるのであれば、人がいない惑星か宇宙空間で決着をつけよう」
 「今降参すれば命は助けてやる、戦闘ならば全滅だ」
サーシャが力強く翻訳していた。
勇作「じゃ、こいつらを放すとするか」
勇作は金縛りの 3 人を魔法で持ち上げ、3 人が元いた場所で金縛りを解いた。
少し先に小型飛行艇があった。3 人は走って飛行艇に乗り込むとすぐに上空に飛び立った。

つづく