第2回 2023年10月24日投稿

 

 


10 分後勇作が話を再開した。
勇作「僕と千夏は、ゼウス様、あっゼウス様は神様の頂点にいる神の王様です」
田中博士「知っとるわい、はよ続けろ」
勇作「はい、僕たちは前例のない掟を破った罪として、異世界に転送されました」
 「転送でこの姿になりました」
 「異世界での使命は、魔王が手を焼いている 5 匹の魔人が異世界で悪事三昧しているので処分しろ、とのことでした」
ゆうか「異世界ってどんなところだったの」
勇作「エルフ、ドワーフ、妖精などがいる RPG ゲームみたいな世界だったよ」
ゆうか「へぇー行ってみたいなぁー」
千夏「結局ね、5 人の魔人も勇作があっと言う間に倒したのよね」
 「超無敵って感じだね」
ゆうか「ママも無敵なの?」
千夏「私は防御専門かな」
勇作「ママも強いぞ」

  「ママがいなきゃ勝てなかったよ」
ゆうか「あーママが赤くなった、なんかかわいい」
千夏「こらっ、ママをからかうな」
ゆうか「へへへへ」
加治「こんな日が来るとはなー」

  「よかったな、ゆうか」
ゆうか「家ではおじいちゃん、おばあちゃんがおとうさんとママだったけど、ここでは加治さんがパパだったの」
千夏「ゆうか、変なことされてない」
加治「おいおい勘弁してよ、大事な娘さ」
千夏「嘘よ、加治さんありがとうございました」
勇作「ありがとうございました」
田中博士「腰を折って悪いが、なぜこっちに戻ってきたのじゃ?」


勇作「そうそう、ゼウス様の命令で、この世界が未来人がやってきて危ない」
 「未来は、AI がロボットを使って人類を排除していて、人類の住む場所がないということでした」
田中博士「そうか、だからこのところ未来人が活発に活動してるのじゃな」
ゆうか「神様が未来のロボットを何とか出来ないのかしら」
勇作「神様は、魂のないものは苦手らしいよ」
ゆうか「あっ、そっか」
簡単に納得した。


加治「ゼウス様の話は、我々の情報と大体一致してるよ」 「近々大きなゲートが開いて大勢の未来人と物資がやってくると確認している」
勇作「その前に未来人と話をしましょう」
加治「どんな話をするつもりなんだい」
勇作「俺たちが未来に行って AI を倒す、いや一旦地球をリセットします」
加治「相手の事は全くわからんぞ」
勇作「加治さん、伊達に地獄や異世界でだって、何もかも未経験でしたよ、今更です」
加治「そっか、よし、俺はいつ、どこでゲートが明くのか探ってくる」
2 時間後、加治が戻ってきた。
加治「未来人からゲートのこと確認できた」
 「明日 21 時、羽田空港の滑走路だ」
 「それと未来人との会合は今晩 19 時になった」


【待ち合わせ場所 18:59 】
スーツをキッチリと着た白髪の老人がいた。
未来人「私は代表の南部敏郎と申します」
加治「内閣情報調査室 室長の加治と申します。こちらは、私の部下の西方勇作、勇作の妻の千夏と申します。よろしくお願い致します」
加治「早速本題ですが、我々はあなた方を救いたい。そして、未来の地球を救いたい」
南部「出来るので有れば助けて欲しい、でも我々も力を尽くしたが、どうにもならなかった」
 「だから、この時代でひっそりと生活したいだけなのです」
 「この時代の方々に危害を加えるつもりはまったく無いのです」
勇作「俺たちは、貴方たちに殺されました」
 「信用できない」
南部「殺された? 我々にか? ならなぜ今ここにいるのです」
勇作「神に生を与えられて戻ったのです」
南部「申し訳ありませんでした。我々をどうか許して下さい」
南部は土下座をして詫びた。
南部「私は未来の代表です、今後一切この時代の人々に暴力はさせません、誓います」
千夏「勇作、本心よ」
千夏は南部の心を読んだ。
勇作「わかりました、貴方を信じます」
 「未来からの移動は明日の 21 時からでしたね、何人くらいの人が移動するのですか」
南部「150 名程度です、それが全人類なのです」
勇作「全人類がたったの 150 人、、、、、」
加治も千夏もショックを受けた。
勇作「では、全員がこらちらに移動出来たら、俺たちは未来に行きます」
 「そして、地球をリセットします」
南部「ど、どうやってリセットするのですか?」
勇作「そうですね、北極の氷をすべて溶かして津波を起こします」
 「エベレストの頂上まで飲み込む津波です」
南部「機械どもはすべて壊滅ですね」
 「でも、あなた方も戻れなくなるのでは」
勇作「そうかもしれません」
 「リセットですから、再生も必要でしょう」
 「あなた方がタイムマシンで未来に戻れるように準備しておきます」
勇作「僕らはその時にここに戻りたいですね」
南部「わかりました、お願い致します」
勇作「ところで代表はなぜ私の言うことに疑いを持たないのですか」
南部「私にも特殊能力があって、人の心が読めるのです」
勇作「なるほどね、それでか」
 加治「未来からこられる 150 名の方は、私たち内閣情報調査室で一旦引け受けさせて頂きます」
 「温泉にでも入ってゆっくり休んでください、
この時代にも慣れて頂かないとね」
 南部「向こうではずっとマシンとの戦争でした、ありがとうございます」

 

つづく