『Red Book ~私は私を語る人~ 』を観劇しました!
今回のcoca的ハマり度は、
★★★☆☆
でした。
※↓ネタバレあります※
咲妃みゆさんが主演で、しかもポスターの構図、色、柄、お衣装がかわいくて好みのドンピシャで、気になっていた舞台。どうやら韓国発のミュージカルらしいです。サイトを見たら狙っていた席のチケットがちょうど1枚だけ余っており、運命を感じて早速観に行っちゃいました!
舞台セットは結構シンプル。だけど置く場所によってちゃんと場景が描写されていました。
一幕も二幕も開幕のベルなどはなく、いつの間にか始まっている感じが、没入感があっていいですね。
ストーリー
物語は19世紀のロンドン。
まだまだ女性は結婚し夫に従うことこそが美徳とされた時代。そんな中、アンナは仲間と一緒に官能小説 (Red Book) を出版することにします。真新しい存在であるRed Bookは密かに人気になり、好意的に受け取る人がいる一方で、ある人の企みにより、アンナは“女性のあるべき姿でない”、“社会的に悪影響を与えている”として拘留されてしまいます。自分に嘘をつき形式的な謝罪をすれば罪を免れる状況でしたが、彼女は自分の意志を恥じることなく、ありのままの自分と自分の言葉を貫く道を選びます。
今では当たり前の価値観だけれど当時は認められず社会からのけ者にされるアンナ。そんなアンナを元々は保守的な考えを持つブラウンが少しずつ理解し、弁護した裁判で皆の偏見を打ち破り、事実上の無罪を勝ち取ります。少しずつアンナのような現代的な考え、しいては女性の進出が社会から認められて行く様子が見て取れます。
テーマとしてはノンフィクションですが、現代的な簡素な舞台セットと不思議なニュアンスの独創的な音楽とが組み合わさり、シリアスで情熱的になりすぎることなく、どこか淡々と現実味なく進んでいく舞台で斬新でした。また、所々笑いが起こる台詞があり、リラックスして楽しめました。
題材的に女性向けなのかと思いきや、周りには男性の観客も多く(体感3.5割)、特に老夫婦で来られている方が多くいる印象でした。
恋模様
出会った序盤からブラウンのことが気になるアンナに対して、好きでも嫌いでもないと言い張るけれどとにかくアンナが気になるブラウン。ブラウンが自分の気持ちを自覚し、思いを伝え結ばれるシーンは見ていてキュンキュン
しました!
恋仲になったあと、ブラウンがアンナをお姫様抱っこしてくるくる回ったり、おんぶしたりするシーンがあるのですが、そこの力強さにびっくり。上から見ていてスカートが完璧な円を描いており、とっても綺麗でした✨
キャスト
咲妃みゆさん
小関裕太さん
花乃まりあさん
田代万里生さん
本作品のレビュー
2幕は怒涛の展開にハクハクドキドキ楽しめましたが、1幕の最後の方は舞台上のセットがシンプルなこともあり、少し間延びしている感じがしました。
現代的なセットも素敵ですが、ポスターの世界観がすごく好みだったので、もう少し重厚でレトロな舞台装置を見てみたかったです。
また今回どのお衣装も一人一人にぴったりと似合っていただけに、衣装替えをして他のお衣装を着たところも見てみたかったなと思いました👗
途中までは気付かなかったのですが、本作品は7名のオーケストラによる生演奏 (客席からは見えませんが、カーテンコールでご挨拶がありました)。
音階の行き来が激しく、歌うのが難しそうな曲ばかりでした。どれもストレートに歌い上げるのではなく、少し不穏なメロディが混ぜられており、新鮮な感じです。ピアノの音色が生かされており、素敵でした🎹
やはり先陣を切るパイオニアは、異端児と見なされその時代で完全には評価されないものですね。現代の常識は先代の人々によって作られてきたのだということを改めて認識しました。
レッドブックはそんな時代ごとのステレオタイプの転換の一例として描かれており、複雑な人物設定にも関わらず、大袈裟にドラマチックに演じすぎず、素直に表現した脚本、キャスト陣に称賛です!!
それにしてもよく考えると、ローレライの丘のメンバーは、熱狂的すぎる推し活、セクシャル・アイデンティティ、愛着対象の代替と、みんな今日的なテーマを背負っています。
私は何かと周りの目が気になり影響されやすい性分なのですが、自分の信念を最後まで貫きやり遂げるアンナに勇気をもらいました!
最初は理解が得られず障壁があったとしても、アンナのように自分なりの信念に則り一貫した行動を続けていれば、仲間や社会が理解してくれる日が来るかもしれませんね。