古代エジプト史が好きです。

エジプト展に行ったり、ヒエログリフを読み解いたり…そんな事を懐かしく思い出した。


アクエンアテン王

「アテン信仰」に変えた人物として有名だ。


顔だけではなく身体全体が長く表現されている。



破壊されてもいる…

この辺りの事情がこの改宗に関係するのだが

それも、うまく説明されている。



また、妻は、絶世の美女とされる

ネフェルティティ。


彼女の娘、アンケセナーメンは

次なる王、ツタンカーメンの妻となる。






この時代、ファラオと同じくらいに

神官の力が強かったとされる。


主人公のセティも神官の仕事をしているのだが、

冥界から現世へと蘇り

自身の死の原因や心臓を盗まれた秘密

王のミイラの紛失の謎…


など、幾つもの伏線を回収してラストに向かう。


辛口で申し訳ないが…


まず、ピラミッド建造に奴隷が使われた…

この説にはいくつかある。

奴隷ではないよ、という説がある中で

この物語りでは奴隷制が用いられている。


そして

その奴隷の少女カリが後半の物語りを牽引するのだが、その過程が唐突だ。

カリの過酷な生活が語られながら

ある時を境に、とても饒舌になる…


うーん🧐


アテンが「悪」となるその様子も…

アテン信仰の背景にあるもの

そもそもアテン信仰とは何なのか


そこが曖昧な気がする…


そして、ラスト。。。


ロマンティックではあるけれど

これも、やや強引かな。。。



エジプト史が好きだから…というおまけ付き

で、雄大な歴史的背景の中で膨らませた

謎解きとして、伏線を回収し

ラストまで漕ぎ着け、そこに爽やかさを

残した…という点では素敵だと思う。


沢山の方がエジプトを舞台に

想像力を掻き立てられるのも

やっぱり、魅力的な歴史だからだよな…




金字塔だよね。

ここが入り口、っていう方は

本当に沢山いると思う。

何より、作者の情熱です❤️‍🔥




復顔されたツタンカーメン。

ミステリアスな雰囲気があります。


若い頃、法医学者になって

復顔をしたい、なんて夢があったなぁ…

(遠い目👀)


まだまだ謎多し。

ロマンだなぁ…。