「しゃばけ」でお馴染みの畠中さん。
そういえば、書き忘れていた…しゃばけ、だいぶ前に読んだのだ…。面白かったな。
確か「モノ」が100年たつと、妖になる。
「しゃばけ」ってそうだったよね⁉︎
記憶が定かでない…間違っていたらすみません。
今回も妖のお話。でも、今回はネコ🐈。
20歳を超えたネコは、「猫又」と呼ばれる妖になる…人間の言葉を理解し、喋り、やがては人間に化けるとか。尻尾が二股にわかれるのが、猫又の特徴。それもうまく化けて、普通のネコとして、そのあたりを歩けば、まるでわからない…。
20歳かぁ。
長生きだね〜。
見た事あるのよね〜。
確か、そのネコちゃん、25歳!だった!
あれ、もしかして…⁉️って思ってしまった、この物語りを読むと、ネコをみる目が変わる。
みかんは、茶トラのネコ🐈。
江戸でお香さんという女性と暮らしているのだけれど、そのお香さんから、まもなく猫又になると、告げられる。自分の死期を悟って、このままだと人間に取り憑いたなどと、あらぬいいががりをつけられて身の危険があるから、自分の元を去れと諭すお香さん…実は、もうこの場面で、ツーンとして、涙が浮かんでしまう。
20年もお香さんの側で、可愛がられて幸せだったみかん…。たまらない気持ちをかかえながらも、お香さんの言葉に従うのだが…。
江戸の街には沢山のネコがいる。
そのネコの中から20年の生を全うしたネコが猫又になり、やがて、猫又は猫宿と呼ばれる学校のような場所に集められて、猫又としての教育をうけ、さらに永きにわたって生きてゆくうえでの術を学んでゆく。
時の将軍、徳川家斉と親しくなったり、はたまた、あの織田信長や明智光秀も猫又だった⁉️
ストーリーも愉快だけれど、とにかく集うネコ達が可愛らしい。江戸の街を所狭しとネコ(猫又)達が駆け回る。
愉快で元気で、そして、ほっこりする。
とくに茶トラの「みかん」の「われは〜」という話し方が可愛い。
ボブ以来、茶トラが好きになって、飼うなら茶トラ!と思っていたところ、不意に現れた迷子?捨て子?のネコが、まさかの茶トラで、もう、すっかり運命を感じてしまって…飼い始めて1年半がすぎる。
なんともおおらかで、人懐こい。
食いしん坊で、大きい…。
「みかん」は茶トラの特徴をよく表している。
ちなみに「金目銀目」だそうだ。
オッドアイだね…。
そりゃ、派手な見た目だ。
ファンタジーではあるものの、まるっきりの絵空事でもなく、人情味溢れるキャラクター達が沢山でてくる。ネコが好きな方にはたまらないだろうし、そうではなくても、充分楽しめる。
そして…猫又の中の猫又、つまり、猫又界の帝王「猫君」は一体誰なのか?
めったに出現しないとされる奇跡の猫又。
シリーズは続くが、いくつものエピソードを重ねながら、みかんをはじめとした猫又一年生達の成長も楽しみだし、猫君を巡る謎解きも面白い。
時間の経過とともに、魂が宿る…
そんな考え方も好きだ。
自作が楽しみだ。
うちの茶トラさん。
正確には茶トラ白らしい。
君は猫又になれるかな…??
喋ってくれたら、とっても楽しいよ!
長生きしてね。