なんともいえない、不思議な雰囲気。
物静か…?硬質…?寡黙…?
そんなメイドさんが宝石店で働いている。
メイドさんの名はエリヤ。
ひっそりと営む宝石店の名はローシュタイン。
鉱物に詳しく、珍しい石を扱い、知識も豊富。
少し愛想は悪いが、彼女の評判は上々。
毎日、いろいろな想いを胸に、この店を訪れる客を相手に、時には相談にのり、時には紅茶をすすめ、
時には商談もする。
そんな不思議なメイドさん。
毎日を慎ましく、規則正しく生きるメイドさんの不思議な清潔感というのか、静謐な雰囲気が、扱う宝石の印象と相まって魅力的だ。
ご主人様との関係性も未だ謎だけれど、彼女とお店の未来も楽しみだ。
もともとはSNSでの個人掲載から書籍化に至った作品だそうだ。一話完結、一話ごとに登場人物との関係性が変わるので、どこからでも楽しめる。
鉱物にも詳しくなれそうで、楽しい作品。
続編も楽しみだ。
作中で登場する少し疲れた舞台女優さん。
彼女が身につけることになる石「タンザナイト」。
自分の誕生石でもあったので…なんか嬉しい。
石言葉というものもあるそうだ。
調べてみるのも楽しそう。