前回からのつづき


夕方のどこかの時点。

ナースによる血糖値測定。結果122。正常。


17:30。
きょうだいが面会にやってきた。いつも通り情報交換をし、洗濯物と着替えの受け渡しをする。

きょうだいに栄養指導の内容を少し伝えたが、頭に入らないようだ。自分の肩が痛み出して夜眠れないらしい。石灰ができたのかな?


数年前のことだが、私も肩が痛くなったことがあった。右肩だったが、夜に痛みで目が覚めてしまうくらいだった。整形外科に行ったら石灰ができているとのこと。疾患名は「石灰沈着性腱板炎」(こちらの日本整形外科学会のサイトに説明があります)。


40〜50代の女性に多く見られる疾患で、石灰はできたてのころは内部がミルクのような液状。その段階だったら吸引針を石灰にぶすっと刺して液を吸い出すと治りが早い。この段階を過ぎると石灰が固くなってしまうため、処置の効果は薄い、またはない。


私の場合、石灰がすでに固くなっていたため、吸引針での処置は効果がほとんどなかった。医師からは、石灰は放っておけば自然に潰れて痛みがなくなると説明され、最終的にはそうなったが、その間の疼痛は結構きつかった。


あまりにも痛いので、しぶる医師にお願いして鎮痛剤を出してもらった。今思えばロキソニンだった。腎臓に負担をかける薬だ。


私の腎臓はもはや万全の状態ではなくなったので、今後はめったに薬も飲めない。これからは怪我や病気などしないよう、気をつけて生活するに限る。


あとは、そういう制限がある中でどうやって人生を充実させるかだな。おいおい考えよう。


きょうだいには整形外科に行くように勧めた。きょうだい、フラフラしながら帰る(大丈夫かいなショック)。


17:40。
つぶらな瞳の男性薬剤師さん犬がやってくる。問診のためだ。

薬剤師犬:何か異常はありましたか?

私:点滴した日に足がだるくなることがありますが、それくらいですね。

薬剤師犬:ステロイドは内服だと副作用はまあ大丈夫だと思います!(←元気いい)

私:眠剤ですが、退院後ももらった方がいいんでしょうか。あまり依存したくないんですが…

薬剤師犬:退院後はステロイドが減薬されて自宅環境にもなりますので、不眠は軽減されるはずです。お守りとして持っておけばいいいですよ!(←明るい)

私:そうでした、減薬になるんでしたね。では、眠剤ももらっておいて、眠れないときは飲むってことで。


薬剤師さん犬が去って行った。


まだ夕方だが、いそいそと寝仕度をする。今晩はかねてより観たいと思っていた映画を観るのだ。21:00には消灯だから、時間を確保せねば。

つづく