東京で美術展巡りをしてきました。
今回は、Bunkamuraザ・ミュージアムにて開催中の「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」のレポです(長いです)
(特設サイトはこちらです)
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東京都美術館の「コートルード美術館展」を鑑賞のち、お昼を挟んで渋谷のBunkamuraへ向かう。美術好きの友人と一緒に見るのは今回はこの展覧会が最後。楽しまねば。
侯爵家のコレクションということは、優雅な世界に浸れるかもしれない。陶磁器なんかも展示してるようだし。れっつごー!
意気込んで渋谷駅を降りるも、二人して道に迷う(笑)。なんとかBunkamuraに辿り着く。
会場に入る。
展覧会は全7部構成。
まずは第1章の部から。侯爵家の面々の肖像画が並ぶ。貴人の肖像画によくあるように、どの人物もだいぶ理想化された姿形で描かれている。
ヨーゼフ・イノゲバウアー作《リヒテンシュタイン侯フランツ1世、8歳の肖像》がとても優美。他の観覧者からも「まあ~、ハンサムねえ」という声が聞かれる。私もそう思います
(以下、《 》でくくった作品のいくつかは特設サイトの「章解説」で見ることができます→こちら)
第2章は宗教画、第3章は神話画・歴史画。ルーカス・クラナーハ(父)やルーベンスといった大家の作品も展示されている。小品が多いが、品格を備えているように思える。第3章の後半からは磁器が登場。《リュートを弾くクピド》の絵皿が秀逸。
第4章は磁器。中国の景徳鎮や日本の有田焼にヨーロッパ風の金細工の装飾が施された磁器が多数展示されている。東洋と西洋ののむりくりな融合(笑)。
有田焼の大きな蓋物《染付山水文金具付ポプリ蓋物》が興味深かった。金属の飾りがつけられた上にポプリ入れにされちゃっていた。おもろい発想だなあ
第5章は第4章より落ち着いて、ウィーン窯主体の展示。これぞヨーロッパの絵柄、デザイン!という焼き物が並ぶ。第5章でアヴァンギャルドな磁器を見た後とあって、ウィーンらしさが心地よい。《カップと受皿(トランズブール)》の繊細なこと。
このあたりから、展示物にピンク、白、金色のコンビネーションがよく見られるようになる。ピンクが入ると作品が一気に愛らしくなりますね。
第1章の後半では宮廷での宴会の絵が展示されていたが、飲み食いに使う、あるいは客人に見せるために作られたテーブルウェアは、宮廷という場で非常に重要視されていたのだなあ、と思う。お・も・て・な・しってやつね
第6章は風景画。絵に描かれた牧歌的な景色を見て和む。侯爵家も同じような気持ちで絵を楽しんでいたのかな?
ヤン・ブリューゲル(父)《市場への道》の青い空と樹の緑がきれい。
第7章は花と静物画がテーマ。この部屋は撮影可であった。ばしばし写真を撮る。
硬質磁器、エナメルの上絵付、金彩
花は絵になっても人の心を和ませますね。
雅な雰囲気に包まれて観覧終了。予算の都合上、グッズは買わなかったが、写真を撮ったからこれがお土産。
友人とはここでお別れ。二人で観覧できて楽しかった。今度Bunkamuraに来るときは、道に迷わずに来ようね
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【展覧会情報】
展覧会名:リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
会期:2019. 10. 12(土)~2019. 12. 23(月)
開館時間等、詳細は特設サイトをどうぞ。(→こちら)
【お得なチケット情報】
国立西洋美術館「ハプスブルク展」との相互割引あり。
題して【秋の貴族展割引】(笑)。
「ハプスブルク展」の入館券(半券も可)を提示すると、当日券を¥100引きで購入できる。逆もまた可なり。
詳しくは特設サイトの「コラボレーション」コーナーの最後の方をご覧ください。(→こちら)
最後までお読みいただき、ありがとうございました~
今回は、Bunkamuraザ・ミュージアムにて開催中の「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」のレポです(長いです)
(特設サイトはこちらです)
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東京都美術館の「コートルード美術館展」を鑑賞のち、お昼を挟んで渋谷のBunkamuraへ向かう。美術好きの友人と一緒に見るのは今回はこの展覧会が最後。楽しまねば。
(愛らしいピンク色を押し出したチラシ。展覧会名の文字フォントもお洒落。乙女心をくすぐる)
侯爵家のコレクションということは、優雅な世界に浸れるかもしれない。陶磁器なんかも展示してるようだし。れっつごー!
意気込んで渋谷駅を降りるも、二人して道に迷う(笑)。なんとかBunkamuraに辿り着く。
会場に入る。
展覧会は全7部構成。
まずは第1章の部から。侯爵家の面々の肖像画が並ぶ。貴人の肖像画によくあるように、どの人物もだいぶ理想化された姿形で描かれている。
ヨーゼフ・イノゲバウアー作《リヒテンシュタイン侯フランツ1世、8歳の肖像》がとても優美。他の観覧者からも「まあ~、ハンサムねえ」という声が聞かれる。私もそう思います
(以下、《 》でくくった作品のいくつかは特設サイトの「章解説」で見ることができます→こちら)
第2章は宗教画、第3章は神話画・歴史画。ルーカス・クラナーハ(父)やルーベンスといった大家の作品も展示されている。小品が多いが、品格を備えているように思える。第3章の後半からは磁器が登場。《リュートを弾くクピド》の絵皿が秀逸。
第4章は磁器。中国の景徳鎮や日本の有田焼にヨーロッパ風の金細工の装飾が施された磁器が多数展示されている。東洋と西洋ののむりくりな融合(笑)。
有田焼の大きな蓋物《染付山水文金具付ポプリ蓋物》が興味深かった。金属の飾りがつけられた上にポプリ入れにされちゃっていた。おもろい発想だなあ
第5章は第4章より落ち着いて、ウィーン窯主体の展示。これぞヨーロッパの絵柄、デザイン!という焼き物が並ぶ。第5章でアヴァンギャルドな磁器を見た後とあって、ウィーンらしさが心地よい。《カップと受皿(トランズブール)》の繊細なこと。
このあたりから、展示物にピンク、白、金色のコンビネーションがよく見られるようになる。ピンクが入ると作品が一気に愛らしくなりますね。
第1章の後半では宮廷での宴会の絵が展示されていたが、飲み食いに使う、あるいは客人に見せるために作られたテーブルウェアは、宮廷という場で非常に重要視されていたのだなあ、と思う。お・も・て・な・しってやつね
第6章は風景画。絵に描かれた牧歌的な景色を見て和む。侯爵家も同じような気持ちで絵を楽しんでいたのかな?
ヤン・ブリューゲル(父)《市場への道》の青い空と樹の緑がきれい。
第7章は花と静物画がテーマ。この部屋は撮影可であった。ばしばし写真を撮る。
ヤン・ファン・ハイムス《花の静物》18世紀前半 油彩・キャンバス
フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー《磁器の花瓶の花、燭台、銀器》1839年 油彩・板
ウィーン窯・帝国磁器製作所《薔薇花束文カップと受け皿》1795年頃 硬質磁器、エナメルの上絵付、金彩
ウィーン窯・帝国磁器製作所《金地薔薇文カップと受皿》1798年頃
硬質磁器、エナメルの上絵付、金彩ウィーン窯・帝国磁器製作所《盛花格子文絵皿》1805年頃
硬質磁器、エナメルの上絵付、金彩花は絵になっても人の心を和ませますね。
雅な雰囲気に包まれて観覧終了。予算の都合上、グッズは買わなかったが、写真を撮ったからこれがお土産。
友人とはここでお別れ。二人で観覧できて楽しかった。今度Bunkamuraに来るときは、道に迷わずに来ようね
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【展覧会情報】
展覧会名:リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
会期:2019. 10. 12(土)~2019. 12. 23(月)
開館時間等、詳細は特設サイトをどうぞ。(→こちら)
【お得なチケット情報】
国立西洋美術館「ハプスブルク展」との相互割引あり。
題して【秋の貴族展割引】(笑)。
「ハプスブルク展」の入館券(半券も可)を提示すると、当日券を¥100引きで購入できる。逆もまた可なり。
詳しくは特設サイトの「コラボレーション」コーナーの最後の方をご覧ください。(→こちら)
最後までお読みいただき、ありがとうございました~