退院して一週間後、仕事を早退してA病院に向かう。

たぶんIgA腎症だろうが、どのくらい進行しているだろうか。扁摘パルスは適用されるだろうか?

少しどきどきしながら病院に到着。予約時間通りに名前を呼ばれ診察室に入る。今回は待ち時間は短い。

診察室に入ると美形医師キラキラがいた。久しぶりに会うが相変わらず美形だな。

パソコンの画面には既に私の腎臓組織と思われる画像が表示されている。緑色に光ってるのと、紫キャベツの断面図みたいなやつと。さあ、どんな診断が下るか。

診断。

IgA腎症である。
重症ではないが軽症とも言えない。

そうか、やっぱりな。少なくとも重症でなくてよかった。でも軽症でもないってことは、今後油断できないということだな。

美形医師が検査の詳細を説明してくれる。
・緑色に光っているのは、免疫グロブリンA(IgA)が組織に付着しているから。ただし、全体的に付着している訳ではない。
・紫色に染まった画像を見ると、毛細血管が密集しているところがある。毛細血管をつなぐメサンギウム領域にIgAが付着しているということ。

聞いてもよく分からなかったが、パソコン画面に「半月体は見とめられない」との文字が見えた。どういう意味だろうか?

医師は、紙に手書きで判定項目を書き、それに○、△、✕をつけながら説明してくれた。

○ 腎機能と血圧が正常
△ 長期間(3年程)放置
△ 病理検査の結果(病勢)
✕ 一日尿蛋白量が現在1g弱。

以上の検査結果と年齢等を考慮して、積極的な治療を勧める、とのこと。

やったニヤリ

積極的な治療、つまり扁摘パルスを受けられるのだなニヤリ

ここまで長い道のりだった。職場の再健診で尿蛋白を指摘されてから診断されるまで半年もかかったよえー

10月からの辛い経過観察期間を思い出し、感慨深く思いながら医師の説明を聞いていた。

つづく