休みを取ってX病院の腎臓内科へ行く。
この病院に来るのは初めてである。
受付で書類を渡され、必要事項を埋めていく。
ロビーで少し待った後、スタッフに呼ばれる。
身長と体重を計って、スタッフの問診に答える。
煙草は吸いますか?
お酒は飲みますか?
食事は一日3回?
就寝時間と起床時間は何時ごろ?
問診を終えた後はロビーで本を読んだりスマホをいじったりしながら、名前を呼ばれるのを待つ。
1時間半ほどして検査室に呼ばれる。
まずは採尿、採血。
検査室から戻り、30分ほど待ってようやく診察室に呼ばれる。
待ち時間の合計は3時間弱か。
診察室に入ると、腎臓医がパソコンに向かって座っていた。
先ほど採取した尿と血液の検査結果を確認している模様。
腎臓医の問診が始まる。
医師の目はずっとパソコンのディスプレイに止まったまま。
最近はこういう診療が主流なんだな、と思いながら医師の質問に答える。
簡単な問診の後、あっさりと告げられた。
しばらく固まる自分。
IgA腎症…アジア人に多い腎疾患。
腎臓の糸球体が炎症を起こす病気。
予後はあまり良くなかったような…。
腎臓医は淡々と続ける。
潜血と尿蛋白があるね。
あと、尿に出てきてはいけない腎臓の細胞が出てきてる。
IgA腎症は原因不明で、以前は予後が良好とされていたけれども、今はそうでもないと言われてる。
アレルギーや扁桃腺なんかが関係してるんだよね。
確定するためには腎生検というものをやらないといけないが、ここではそれはできない。
A病院でやってる。やるなら紹介状を書く。
まずは3か月、経過観察しましょう。
〇月△日に予約入れたから。
はい…、はい…、としか返事ができない自分。
茫然自失とはこのことか。
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この頃までには慢性腎臓病について少し詳しくなっていました。
腎臓病について調べる過程でIgA腎症の説明も目にしましたが、予後があまりよくない怖そうな病気、という印象を持った記憶があります。
ステージ1を飛ばしてステージ2だった、というのがショックでしたね。
治療や対策が年々進歩してるので、予後は前より良くなってきてると思うのですが…。
もちろん、油断はできないですけどね!